※本の内容紹介があります。ネタバレご注意下さい。

 介護の明日を考える会(通称かいあす)WEB輪読会ミーティングの報告です。過去のミーティング振り返り記事が終了して、現在進行形の「もしアドラーが上司だったら」の輪読ミーティングの報告になります。これから次回ミーティングの間、2週間ブログネタどうしましょう。

 前回報告し忘れましたが、ミーティングには参加できないけど、本読みました、て、通リハのPTから手紙が届いて場が盛り上がりました。ここにいる人だけじゃない、一緒に学んで考えてるのは、て。

 寄せられた感想は、ポジティブにフォーカスすること、と、自分が選んでいる、ということに気付かされた、というものでした。一同、頷くことひとしきり、でした、

 さて今回のミーティング、介護職Nは家庭の事情で欠席、事務幹部Mは呑み会との噂、厳しいかな、と思っていたら交流会から参加含めて9名、介護4、社会福祉士1.鍼灸師1、放射線技師1、事務1、医師1、史上最多タイでした。Mは呑み会蹴っての参加でした、スゲ。

 読んだところは、主人公リョウが、同僚ユウの討論のスタイルに感心して、返報性の原理というのを学びます。感謝されれば感謝したくなる、攻撃されれば反撃したくなる、というものです。メンバー間の意見交換では、思い当たる場面が多数出されました。一つの攻撃的発言から売り言葉に買い言葉で険悪なムードになるあれです。

 でも1人で雰囲気戻すのは難しい、ポジティブな議論に戻そうとする時、同じ事を考えてくれる2人目の存在が重要だという事になりました。

 もう一つは、共同体価値の優先順位です。本では、会社や自分の業績と、スポンサーの不祥事への対応判断との優先順位に迷う主人公が描かれますが、考えてみれば私たちの日常も、そんなことばかりやなぁ、という話に。売り上げと患者利用者の自己負担、施設病床回転と退院在宅の困難、とか。

 制度や政策が不十分な元で目の前の人を守りたい思いと、そういうことの改善を理念に掲げるこの法人を経営上守る、と言う事は、実は今の世では本質的なジレンマかもしれず、避けて通れないのかも、という空気が流れた気がしました。

 それでも険しい感じにはなってなかった様で、交流から参加の介護職からは、暖かい感じでしたよー、との感想LINEが届きました。さて、いよいよこの教材もあと1回か2回、その次は「驚きの介護民俗学」続けて同じ六車由美氏の「それでも私は介護の仕事を続けていく」が予定されています。(医師K)

 (続く)