問題の学生を妄想と狂気の頭文字から、mkと呼ぶことにする。このmkとの出会いは6年前。mkが修士課程に入学した年であった。
筆者はこの年、地方国立大学から都内某私大に引き抜かれて着任した1年目だった。当然ながらmkの入試には関わっておらず、4月から修士論文指導教員をするよう、当時の講座主任からあてがわれた。
この講座主任もなかなかの問題人物で、このとき修士の新入生3名のうち、素直そうな学生2名を自分が選び、問題の1名を筆者に振り分けた。ここでmkを回避した講座主任の嗅覚は結局確かだったことになるわけだが。