私のブログでは、よく元妻さんの独断でホームスクーリングを受けている彼の子供たち(アンディ9歳とエミリー6歳)の話がよく上がるが、私の娘のターリア10歳はあまり話題に上がらない
なぜなら、
親として彼女の学校生活や友人などで一度も困った事がないし、学校でトラブルがあった事もないからだ。
これって物凄くラッキーなことだと思う
普通の公立の学校で、クラスではいじめもなく、やんちゃな男の子や大人ぶった態度をとる女の子は多数いるが、クラス全体としては本当にいいグループらしい(先生達曰く)。
だから愚痴とか全くでない🎵
=ネタがない
学校のなかで一番まとまっているクラスなので昨年他の学年が教員不足だった際は、娘のクラスの担任は異動しその学年の担当となり、娘のクラスは3人の代理教師が入れ替わり授業をする事になった
つまりこの子達ならどんな教員を当ててもなんとかなるだろうと見込んでの学校側の決断だったらしい
学校の予想通り、子供たちは無事に昨年を終えた。
本当かどうかは分からないが、ターリアは、
「私の学校にはいじめっ子がいない。」
と嬉しそうにいう。
6年生が卒業するときは、寂しくなると言って何人かの年下の学年の子供たちが(娘も含む)泣いていたそうだ(上級生って怖い存在じゃないの?)
ターリアのクラスの子供たちがいい子供達ばかりなのには訳がある。
クラスの親がほぼ全員まともなのだ。
他の親とグループチャットや送り迎えなどで話をするが、みんな普通にいい人なのだ。
3割~4割は外国籍で、その他はイギリス人のクラス。
親が有名な企業で働いている裕福な家庭もあれば、低所得で地方自治体の公共住宅で暮らす家庭もある。
テスラやレンジローバーがある家庭もあれば車を買う余裕がないという家庭もある。
それでも不思議と親同士は仲がよかったりする。
親全員がみんなと仲がいいわけではないが、小さいグループになっていて、誰かとは繋がっていて孤立はしてないようだ。
私の知る限り、
派閥もなく、対立するグループもない。
マウントする親も比べる親もいない。
「中学からは私立に行かせるつもり。」と言う親もいるけど全く自慢げに話す様子はなし。
「学校変わっても、連絡取り合おうね。」といういい感じで話が終わる。
親として本当に人間関係が楽なのだ
今ではこんな穏やかなクラスだが、
3年ほど前に、クラスにいじめっ子がいたらしい。
男の子だったので、私は詳しくは知らなかったんだけど、他の男の子のママ達は、
「息子が殴られた。」
「唾を息子の顔にかけられた。」
なんて言っていたが、みなさん大人の対応で、むやみに親が介入せず学校に対応を任せていたらしい。
そのいじめっ子のママもママグループから外されることなく、放課後に普通にみんなで子供たちを遊ばせていたらしい。
それなのに、
そのママは、自分の息子が目の前で他の子供を叩いたりしても決して叱らず、
「きっと理由があってそうしたのね。」
みたいな態度だったらしい
他のママ達が何度かそういう場面を見かけて、これはヤバイぞと思い始めていた頃、
一番いじめられている子のママが耐えかねて、
「今日も私の息子があなたの息子に暴力を振るわれて家に帰ってきた。学校からも何度もあなたに連絡をしているはず。なぜあなたは息子の態度を直そうとしないの?あなたはいつも何か理由をつけて彼を庇う。あなたがいつもそうするから彼も全くやめる気配がないし、暴力がエスカレートしている。」
という内容のメールしたらしい。
注意: 日本でも同じかもしれないが、経験上イギリスでは保育園や学校で子供同士のトラブルがあった場合、双方の親には連絡するが、被害者であった場合加害者の名前は学校からは教えてもらえない。もちろん被害者の子供から直接教えてもらえるが
面白いことに、学校からトラブルがありましたというメールがきた時、いじめっ子と殴られた子のママ同士はお茶をしていたらしい
いじめっ子の親さえも決してのけ者にしない(子供だから少し見守っていようという態度の親たち)、そんなグループにいたいじめっ子のママ。
結局、気まずくなってそのいじめっ子のママは子供を他の学校に転校させて去っていった
やはりまともな親ばかりだと、おかしな親は居づらくなるのだろうか?
私が一番ありがたく感じているのは、娘の周りにいる先生や子供たちがとても優しいことだ。
ターリアが当時付き合っていた彼氏からフラれた時(もうそういう年頃なのか)、涙目になっている彼女に担任の先生(男)が、「どうしたの?」と聞いてくれて、何も答えたくなかった彼女に、
「言いたくなかったら僕に言わなくてもいいよ。トイレにでも行って、一人になりたい?」
と一人になる時間をくれたらしい。
休み時間には、彼女の周りには女の子のサポートグループが出来上がっていて、
「ターリアはあいつにはもったいないよ。」
「もっといい人が現れるわよ。」
と励ましてくれたらしい
それだけではなくて、この日はお菓子を分けてもらったり、たまたま学校内で売られていたチャリティーのリストバンドも買ってくれた友達もいたらしい
なんてラッキーなんだ
こういう優しい人に囲まれて、同じように優しい人になってほしいと願う母です
そしてこんな学校にアンディとエミリーも通えたらいいのになと願う毎日です。
後学校も残り1年と数ヶ月。
このまま小学校で楽しい時間を過ごせますように