息子が生まれてからもうすぐ2か月になる。
妊娠中は10週目で絨毛膜下血腫を発症した以外(20週目くらいで自然と出血が止まった)、特に問題のない妊娠だった。
その他もともと健康上は問題がないので「あなたなら自宅出産でもいいんじゃないのかなぁ。」と助産婦さんに言われていた。
私の場合は、ファミリーセンターにて助産婦さんが妊娠中のケアをメインでしてくれて、超音波検診や血糖値検査などの時だけ病院に行くというものだった。
birth plan というものをきかれたが、私も彼も特別に要望がなかったので「できれば自然分娩で、もし何かあったら適切な医療処置を施してほしい。」とだけお願いした。
どういった要望ができるかというと、陣痛の痛みを和らげる薬の使用はどうするか、birthing pool を使用するか、だれが立ち会うか等。
色々聞かれすぎて、ウェディングプランみたいだった(BGMは~、ナプキンの色は~、お花は~みたいな感じ。。。笑)。
38週目の検診で「頭が下に下がって、いつ生まれてもいい状況だわ。」と教えられて、40週目にやっと陣痛がきた。
陣痛の頻度が3分おきくらいになってから、病院に連絡し、家を出た。
病院についてチェックをしてもらうとすぐに、birth centre(助産院)に車いすで連れていかれた。
病室というよりも、なんだかスパマッサージを受けれるような部屋だった。
照明もいい感じに明るすぎず、フェアリーライトがあちこちに飾られていた。11月だったからか、紅葉のデコレーションも天井に施されていた。リラックスできるような音楽も流れていた。
一度目の出産はオーストラリアの大きい病院だったので、覚えている分娩室とは全くかけ離れていてびっくりした。病院という雰囲気が全くなかった。
でも、陣痛の痛みは変わらない(笑)。
私に付き添ってくれて助産婦さんは2人組で、50代のいかにもベテランという感じの女性と20代のまだトレーニング中という感じの女性だった。ちなみにオーストラリアの時は、研修中の助産師さん(男性)もいた。
着いてからすぐに「プールは使う?準備はできてるわよ。」と聞かれた。
プールと言っても、普通の湯船の3倍くらいの大きさのお風呂といった感じだ。
私はオーストラリアであまり温かくなかったことと、出たり入ったりするのが面倒な感じがして、今回はやめておいた。
ベッドの上に上るとすぐさま吐き気がして、、、思いっきり吐きまくった。ちなみに私の彼は元妻の要望で、第二子は自宅出産だったため、陣痛がきてからどうサポートすればいいか分かっていてかなり心強かった。なんだか、助産婦さんがもう一人増えた感じだった(笑)。
吐いたらすぐに便意がきて「トイレに行きたいんですけど、、」というと、「私は30年以上助産婦やってるけど、それは赤ちゃんの準備ができたって証拠よ。それじゃ、いまから陣痛が来た時にいきんでみて。」とベテランの助産婦さん。
この段階で痛みを和らげるために使ったのは、gas and air という胎児には全く影響を及ぼさない吸引ガス。といっても吸いすぎると頭がフラフラして気持ち悪くなるので、陣痛が来たときのみに合わせて使用。ほとんど気休め程度の効果しかない。
いきみ始めると、すぐに破水した。そして、20分ほどで赤ちゃんが少しずつ出てきた。
すると.....「あれ?これは頭じゃなくておしりだわ!!赤ちゃんが出てくるときにうんちもしたみたいだから100%おしり。」と助産婦さん。
「ええー、逆子だなんてきいてない!」とビックリした私達。
確かに、助産婦さんの触診のみでエコーは12周目と20周目のみ行われた。
「たまに、スリムな妊婦さんだと分かりにくい時もあるのよ。」と助産婦さんすかさずフォロー。
そして「大丈夫。私は逆子も取り上げた事も何度もあるから安心して。でもこの場合は、分娩室に移動しないといけない。」と。
少し慌てぎみな若い助産婦さんもついて、ベッドごと急遽分娩室に移動となった。
なんか痛みが半端じゃないからこのまま帝王切開でもいいかな~なんて痛みにこらえながら考えていた。