NHK日記 -2ページ目

考えた事2

Nさんが卒業旅行から帰ってきました。


 Nさんが研究室に顔を出す前、Hさんが「Nが、旅行から帰ってきて、今、部室にいるんだって」って言うのを聞いて初めて、今日会う事になるという事実を知りました。自分は心の準備ができてなかったので、ビビりました。話せなかったら、避けられたらどうしよう。心の中で「ヤベーヤベー」言ってて、少し吐き気がしました。

 気づくと、研究室にお土産を持って帰ってきました。やべーやべー。ん?よく見ると、お土産を持ってきててはしゃいでる様子。お土産?会話するためにもってこいの材料ではありませんか。心の中の黒い霧が少し晴れました。

 お土産は、サボテンの飲み物・漬物でした。Nさんが自分に「飲め」という振りをくれました。「飲め」と振られて、完全に僕の事がダメというわけでもないことに、少し安心し、関係修復への希望となりました。また、 リアクションに期待をしているような視線を感じたので、僕の芸をまったく受け付けないというわけではないんだ、少しは面白がってくれる可能性があるんだ、と感じました。(ただしやりすぎない程度の芸である必要。)

 関係の修復に希望が見えました。


 夜、Hくんと一緒にご飯を食べ、HくんのNさんに対する思いを聞きました。

 HくんはNさんの冷たい態度におびえています。ここ1週間で自分もNさんにおびえるという気持ちがわかりました。

 研究室で、周囲がHくんを「キモイ」キャラに仕立て上げた時を境に、NさんのHくんに対する態度が急に冷たくなったこと。実験班では、Hくんは(計算式とか作業方法とかいろいろ)教えてあげる側だったので、少しくらい感謝されてもいいはずなのに、NさんのHくんに対する評価は最悪であること。この2点から、Nさんという人は、周りに流されて態度をコロっと変える人なのではないだろうか、人の良いところを見ようとしない器量の小さい人なのではないだろうか、という疑いが出てきました。いや、出てきたというか、前から気になっていたんだ。ただ、Hくんの思い過ごしかもしれないから決め付ける事はできないけどね。Nさんを理解するためにも、もっといろんな人の、Nさんに対する印象を聞くことは悪い事ではないなと思いました。

 




余談:Aくん、Kさんとまた不仲


 今日の二人は、収穫の日程についてもめました。2日後(海外へ発つ日)にしゅうかくするぞと言ってきたそうです。Kさんは、「栽培途中なんだから、3月中の予定は空けておくべきだ」というのですが、そんなクソまじめを期待するのは非現実的でしょう。普通なら4年生は、卒業旅行で忙しいんだから、もし作業があるなら3月中の予定くらい前もって把握しておくべきです。なのに、自分のスケジューリングのまずさを棚に上げて非現実的な理想をAくんに突きつけてきました。15日や16日でもいいのに、「雨かもしれない。8日なら晴れという予報が出ている。」と、聞く耳持ちません。

 AくんはKさんに腹が立ち、その場を去ってしまいました。Hさんも続いて去りました。そして自分はというと、ポケットに入っていた丸まったティッシュのくずを、その場にポイっと投げ捨てて、怒りを表現し、その場を去りました。

 8日はAくんの手伝いに費やすこと決定であります。なんだか、4年の結束をもってして、大勢で手伝いに行って、つまらない雰囲気を塗り替えてあげたい気分です。

 あ、なんだかこの話題ムカつくね。やめやめ。ハハ。

考えたこと1

 卒コンの晩、Nさんに「何を考えているかわからなくて怖い」、「楽にすればいいのに無理して芸をしている姿が痛々しい」と言われました。あんな冷たい顔で、態度で、友人に、それも女の子に言われた事はなかったので、ショックで頭が酸欠になり、何がなんだかわからなくなって何も言えなくなってしまいました。


 後で、Hさんに相談してみると、あれでも抑えて言ってくれた方だったそうです。

 想像以上でした。

 今まで自分がしてきたことを1つ1つ考えてみました。

 鍋会での芸ていうか失態、女の子とは緊張して話せない自分、先輩・先生のいる研究室内では騒げないおとなしい自分、逆に飲み会では騒ぐ自分、勝手に泊り込む自分、勝手に話を聞いてしまった自分、沖縄での芸。


 あの晩、言われたことに当てはまる事ばかりで、1つ1つ思い出すだけでゾッとしてきました。

 

 なぜ、こんな、過ぎた芸をいままで続けてきたのだろう、ほどほどにしてこなかったんだろう。それは、Nさん以外の人にはそこまで冷たくされなかったし、次の日みんながその事で笑って話をしてくれていたからです。良かれと思ってやってきました。自分のキャラでした。しかし、気持ち悪がっている人が、いや、恐ろしいとさえ思っている人がいるということを知りました。それを知ると、みんなは普段優しくしてくれるけど、他にも気持ち悪いと思っているような人がいるのではないかと、疑わしくなってきました。

 昨日、友人と飲んで、隣のテーブルで飲んでいるグループに痛い感じの人がいて、それを見て、「ああ、自分もこういう風に思われたんだ」と思うと、ますますゾッとしました。

 人にどう思われているかも大事だけど、冷静に客観的に自分を見て、自分は自分をどう思うかも大事だなと思いました。

 

 また、連絡もなしに訪問して女の子の一人暮らしに恩情で泊めてもらったのに、勝手に会話を聞いて(聞こえて)しまいました。今考えると最低な男です。その時は、自分の悪口を言われているのを聞いてしまったので、自分も腹が立ち、最低な事をしておきながら、翌日以降冷たくしてしまいました。実に自分勝手でした。

 また、意識してしまって、普通の会話が相変わらず全然できないこともよくありません。何を考えているかって、自分は何も考えていません。だからろくに話せません。でも、言わなきゃ伝わりません。仲のいい男友達ばかりじゃないから。つまらないことでも、何を考えているかを話さなければ、相手が悪い方に考えてしまうのも無理はありません。


 もう、Nさんのことが好きだなんて、おこがましくて言えなくなりました。

 自分があんな風に思われていたのに、相手を理解する努力が足らず、大事な人なのに、想像以上に嫌な思いをさせてしまっていました。

 せめて、Nさんには旅行を楽しんでもらえるよう、自分を気まずく感じさせなくなれれば、それでいいと思うようになりました。そのためには、接点がないといけないんだけれど、接する事自体嫌がられると思います。でもここで頑張らなきゃ、Nさんにいやな思いをさせ続けるだけです。Nさんにとって初めての海外旅行なのに、気まずい思いをさせるだけの存在なんて、自分は一体何なんだ。

 びびって話せなかったらどうしようとか、冷たくされたらどうしようとか、迷惑がられたらどうしようとか、考えたら怖いけど、がんばろうと思います。