考えたこと1
卒コンの晩、Nさんに「何を考えているかわからなくて怖い」、「楽にすればいいのに無理して芸をしている姿が痛々しい」と言われました。あんな冷たい顔で、態度で、友人に、それも女の子に言われた事はなかったので、ショックで頭が酸欠になり、何がなんだかわからなくなって何も言えなくなってしまいました。
後で、Hさんに相談してみると、あれでも抑えて言ってくれた方だったそうです。
想像以上でした。
今まで自分がしてきたことを1つ1つ考えてみました。
鍋会での芸ていうか失態、女の子とは緊張して話せない自分、先輩・先生のいる研究室内では騒げないおとなしい自分、逆に飲み会では騒ぐ自分、勝手に泊り込む自分、勝手に話を聞いてしまった自分、沖縄での芸。
あの晩、言われたことに当てはまる事ばかりで、1つ1つ思い出すだけでゾッとしてきました。
なぜ、こんな、過ぎた芸をいままで続けてきたのだろう、ほどほどにしてこなかったんだろう。それは、Nさん以外の人にはそこまで冷たくされなかったし、次の日みんながその事で笑って話をしてくれていたからです。良かれと思ってやってきました。自分のキャラでした。しかし、気持ち悪がっている人が、いや、恐ろしいとさえ思っている人がいるということを知りました。それを知ると、みんなは普段優しくしてくれるけど、他にも気持ち悪いと思っているような人がいるのではないかと、疑わしくなってきました。
昨日、友人と飲んで、隣のテーブルで飲んでいるグループに痛い感じの人がいて、それを見て、「ああ、自分もこういう風に思われたんだ」と思うと、ますますゾッとしました。
人にどう思われているかも大事だけど、冷静に客観的に自分を見て、自分は自分をどう思うかも大事だなと思いました。
また、連絡もなしに訪問して女の子の一人暮らしに恩情で泊めてもらったのに、勝手に会話を聞いて(聞こえて)しまいました。今考えると最低な男です。その時は、自分の悪口を言われているのを聞いてしまったので、自分も腹が立ち、最低な事をしておきながら、翌日以降冷たくしてしまいました。実に自分勝手でした。
また、意識してしまって、普通の会話が相変わらず全然できないこともよくありません。何を考えているかって、自分は何も考えていません。だからろくに話せません。でも、言わなきゃ伝わりません。仲のいい男友達ばかりじゃないから。つまらないことでも、何を考えているかを話さなければ、相手が悪い方に考えてしまうのも無理はありません。
もう、Nさんのことが好きだなんて、おこがましくて言えなくなりました。
自分があんな風に思われていたのに、相手を理解する努力が足らず、大事な人なのに、想像以上に嫌な思いをさせてしまっていました。
せめて、Nさんには旅行を楽しんでもらえるよう、自分を気まずく感じさせなくなれれば、それでいいと思うようになりました。そのためには、接点がないといけないんだけれど、接する事自体嫌がられると思います。でもここで頑張らなきゃ、Nさんにいやな思いをさせ続けるだけです。Nさんにとって初めての海外旅行なのに、気まずい思いをさせるだけの存在なんて、自分は一体何なんだ。
びびって話せなかったらどうしようとか、冷たくされたらどうしようとか、迷惑がられたらどうしようとか、考えたら怖いけど、がんばろうと思います。