前の記事で、主な登場人物の感想を書きました。
とても面白い作品になっていたので、印象に残った内容について、書いておきたいと思います。
「長短槍試合」
長槍の藤吉郎(菊五郎さん)組と短槍の槍術指南 上島主水(松緑さん)組の試合は、長槍組の勝利。
遺恨から藤吉郎を闇討ちしようとする主水に対して、日頃バカにしている自分を討っても槍の汚れになるだけで手柄にはならず、武士の面目は立たぬ。槍の腕を上様の為に発揮することが忠義だ。と言うところは、信長への忠義だけでなく、松緑さん主水を諭す思いやりまでも滲んでいると感じました。
(寧子との祝言)
浅野又右衛門(團蔵さん)は、娘寧子(時蔵さん)が、前田利家(歌六さん)の縁談を承知しないため、苦慮していました。
娘の気持ちを尊重しているのがいいお父さんだなあと思います。
藤吉郎に相談するのですが、菊五郎さんと團蔵さんの息の合ったやり取りが面白いです。
初め、藤吉郎は自分への縁談だと勘違いして喜んでいるのですから。
利家に、自分と寧子は二世を契った仲だと言っても相手にされません。
ここでは嘘ですが、上様に直訴して、現実にしてしまいました。
利家との友情は続きます。
利家の計らいで、13歳で別れてから会っていなかった母なか(東蔵さん)と再会を果たしました。
「三日普請」
清洲城の塀の修理が進んでいないのを、藤吉郎は、自分なら3日で完成させる、できなければ切腹すると言って、信長から普請奉行を仰せつかります。
棟梁(権十郎さん)はじめ人夫たちに、
国を守るのは城ではない。民なのだ。自分や女房子供を守るために働いているのだということ。国を愛し守ろうとする心を忘れないでほしいと説得します。
人夫たちは自分たちの国のために働くことを決心します。
寧子が酒を振る舞い、人夫たちと打ち解けることができ、三日普請は成し遂げられるのでした。
寧子は、夫をしっかりと支える頼もしいおかかです。
前普請奉行の山渕右近(亀蔵さん)が今川方に内通していた証拠の密書も見つかり、藤吉郎は手柄を重ねていきます。
「竹中閑居」
信長の命で、軍師半兵衛(左團次さん)を味方に引き入れようと通いますが、相手にされず。
信長の命を果たせぬことは不忠になるからと、切腹覚悟の文を置いて出て行くと、半兵衛の心が動きました。
半兵衛は「士は己を知る者のために死するという志」を持って、信長の前に赴きますが、信長ではなく藤吉郎に仕える心。
信長は怒り、藤吉郎と半兵衛を斬ろうとしますが、濃姫(菊之助さん)が、忠義の家臣と名軍師を失ってしまうと仲裁し、主従となりました。
「叡山焼討」
信長が叡山焼討を命じたことに、家臣たちは諌めますが、信長の気持ちは変わりません。
そこに、明智光秀(吉右衛門さん)が登場します。
信長に諫言しますが、怒りをかってしまい、手討ちにされようとするところ、
藤吉郎が、叡山焼討は自分の考えである。上様の悪名や汚名を被るのが忠義であると言うと、皆が賛同しました。
これにより藤吉郎は中国攻めの大将に命じられ、光秀は近江の領地返上の上、藤吉郎に従うように命じられてしまったのでした。
無言で信長を見送る吉右衛門さん光秀の表情に、無念の心情と秘められた決意が感じられました。
この場面は、時代がかっています。
緊迫した名場面だと思いました。
「本能寺」
光秀の謀反により、信長は討たれます。
人間五十年~
「中国大返し」
信長が討たれた知らせに、オイオイ泣く秀吉。
毛利方の使者の恵瓊(團蔵さん)に天下人の相があると言われていました。
軍師官兵衛(亀鶴さん)に忠言され、毛利と和睦を結び、明智討伐に向かいます。
馬に乗って。
「清洲会議」
柴田勝家(又五郎さん)は信長三男信孝(松江さん)を推します。
後から秀吉は、寧子に伴われた三法師を連れて悠々と現れました。
信長と共に亡くなった嫡子信忠の嫡男 三法師こそが織田家の跡継ぎに相応しい、信孝は後見人、自分は三法師の守り役になると告げます。
あっぱれ~な展開で幕となりました。
秀吉は信長亡きあと、天下人への道を着々と登っていきます。
この先、天下人を意識してからの秀吉は、人が変わっていくように感じますが、上様を思っての行動だったのだろうか?と思いました。
