染五郎さんが出演された ‘プレミアムトーク’ を録画しておいたものを、前日の夜に観ました。
生まれたときから、夢見ていたという「勧進帳」の弁慶。
この日を迎えることを、ずっと待ち望んでいらっしゃったと。
幸四郎さんも、この日のために、歌舞伎を頑張ってこられたと。
親子という関係を通り越して、高麗屋としての宿命と感じました。
初世松本白鸚三十三回忌追善興行に、勧進帳の弁慶の継承が行われる。今月は、高麗屋さんにとって特別な月です。
平日が初日なら、観劇を諦めますが、土曜日の夜の部なら、幕見に行ける!
かもしれない。
かもしれない。けれど、時間を気にしながら仕事をすることはしたくないので、行くつもりはありませんでした。
染五郎さんの記念すべき初めての弁慶の初日は今日限り。仕事が早く終わったらとりあえずお江戸へ行ってみよう。
席が売切れていたら、ナイルレストランで、初ムルギーランチを食べて帰ってこよう。と一応、代替案も考えて、賭けに行きました。
地方のローカル線
は、昼間は本数が非常に少ないので、乗り換え駅まで車で行く方が早いです
。一本でも早い電車
で、できるだけ早く着きたかったので、昼ご飯は省略になってしまいました。急いで行って、2時間以上かかりました
が、間に合いました
は、昼間は本数が非常に少ないので、乗り換え駅まで車で行く方が早いです
。一本でも早い電車
で、できるだけ早く着きたかったので、昼ご飯は省略になってしまいました。急いで行って、2時間以上かかりました
が、間に合いました
‘御存 鈴ヶ森’ から入れば、‘勧進帳’ では座れます。土曜日の初日ですから、予想通りの売れ行きでした。
写真は、鈴ヶ森に入る時の掲示です。
花道からの、義経主従の登場では、吉右衛門さんの義経がハッとする程、美しかったです。今まで拝見した立役とは違う、吉右衛門さんの義経がいらっしゃいました。とにかく、気品があります。あくまで義経主従でありました。でも、弁慶、良い策を頼みますよ、の雰囲気がありました。
花道の染五郎さん弁慶の登場は、残念ながら見えません。幕見席の観客は、皆わかっていますので、見えなくても盛大な拍手を贈りました。
まあ焦らずなんとか関を通りましょう、の弁慶の第一声はしっかりと響いてきました。
歌舞伎座新開場で、第一歩を踏まれた染五郎さんが、初めて弁慶を務められ、今日ここに新しい歴史が刻まれているのだと思うと、感慨深いものがあります。
本舞台へ移って、幸四郎さんの富樫との山伏問答では、とても丁寧に演じられていました。幸四郎さんの演じられてきた弁慶が、目の前の舞台で、まさに染五郎さんに伝えられているのだと感じました。
富樫側に、剛力が義経に似ていると指摘されてからの、緊迫した場面は、気迫が伝わってきました。この間まで、弁慶の後ろで亀井六郎を演じていらっしゃった染五郎さんが、先頭で弁慶を演じて、幸四郎さん富樫と対立しているのは、感激です

富樫たちが臆病口に引っ込んで、義経の、いかに弁慶~から、四天王がそれぞれに弁慶に声をかけるところは、本当に慰められ、和みました。四天王は、友右衛門さん、高麗蔵さん、宗之助さん、錦吾さんです。
判官御手を、のところは、吉右衛門さんの差し出す手に気持ちがたくさん込められているようで、義経の人柄がそこに凝縮されているように感じました。吉右衛門さんの義経は初めて拝見しましたが、勧進帳の義経もとっても良いお役だなあと思いました。
義経主従が去ろうとするところ、富樫に呼び止められて、酒を振る舞われ、延年の舞。染五郎さんの舞は、さすがの勢いと力強さがありました。皆を先に送り出し、最後の飛び六方も、堂々とされていました。
弁慶、染五郎さん、お疲れ様でした。
大向こうが賑やかにかかり、歌舞伎座全体に熱気があり、おめでたい雰囲気でした。



