K-バレエカンパニー
@ オーチャードホール


カルメン: 白石あゆ美さん
ドン・ホセ: 熊川哲也さん

第1幕 第1場に登場するホセは、衛兵の仕事を真面目に勤めています。娼婦たちの誘惑にも無関心だったのに、カルメンに出逢ってから、変わってしまいました。
ミカエラの存在があるにもかかわらず。

カルメンは自由奔放な女性です。ホセを誘惑したのは、自分を釈放してもらうためだけだったのか?

カルメンに夢中になってしまったホセは、どんどん堕ちていってしまうよう。

カルメンは、闘牛士のエスカミーリョの方に魅力を感じます。

ミカエラがホセに持ってきた手紙を見たカルメンは、ミカエラと故郷へ行くように、とホセに厳しい態度をとります。

エスカミーリョに惹かれているカルメンに、嫉妬に狂ってしまったホセがとった行動は、、、


現実の世界では、決して許されることではないけれど、舞台の上では、カルメンもホセも、自分に正直に生きています。
ホセの一方的な思いに見えるけれど、カルメンとお互いの気持ちをぶつけ合った結果。悲恋物として、幕切れが美しく、切なく感動的な演出でした。


カルメンの白石さん、妖艶で、自由奔放ですが、自分をしっかり持った女性を感情豊かに演じられていました。ホセを誘惑するところも、魅力的に感じられました。自分に正直に生きた女性と思いました。

ホセの熊川さん、堅物の衛兵から、変化していく感情の表現が素晴らしく良かったです。始めはかっちりとしていて、次第に感情が激しくなっていきますが、人の心の温度を感じました。

ミカエラの神戸里奈さんは、可愛らしく清楚な感じでした。娼婦や男たちに囲まれても、可憐な存在感がありました。

エスカミーリョの遅沢佑介さんは、長身で手足が長くて、強い男性の感じが表れていました。カルメンが付いて行きたくなるのもわかるなぁと思います。

スチュアート・キャシディさんは、密輸業者たちにやり込められてしまう衛兵スニガのお役でした。エスカミーリョも見てみたいです。

カルメンの友人の一人、赤毛はメルセデス?良かったです。


男性が、女性に夢中にさせられ、愛想尽かしをされて、、というお話は歌舞伎にもよくあるので、人を惹きつける物語は共通しているのだなと思いました。


それにしても、最後の場面は美しかったです。人の心の中は、素直に表すとこういうものなのだなぁ。もちろん、上手く整理をして自制するものですが。。。




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