サイトウ・キネン・フェスティバル松本で上演されたものを、先週、観劇しました。

あらすじはこちら


兵士ヨセフの首藤康之さんはセリフをほとんど?全く?話しません。

舞台脇で、石丸幹二さんが語り手を担当されています。登場人物を客観的に見ているようで、お芝居に参加しているようでもあり、ちょっと意地悪っぽいようなところもありました。語りかけは、言葉が丁寧に伝わってきて、分かりやすく優しい雰囲気です。


舞台下のピットには、おじさん鬘を付けたり、メイクをした7人の楽士がいて、演奏をしています。
ストラヴィンスキー作曲の『兵士の物語』

紙芝居のような、無声映画?活動写真?のような舞台でした。

首藤さんは、著名なバレエダンサーです。動きがバレエぽくきれいでした。
純朴な青年が、金の亡者のように変貌してしまいますが、間違いに気付きます。真っ直ぐな人柄のお役だと思いました。

後半、王女との踊りの場面がありました。王女はバレエダンサーの渡辺理恵さんです。トゥシューズを履いて、本格的なバレエのデュエットで、二人の幸福が表現され、美しかったです。


悪魔は串田和美さんです。
老人、老婆、悪魔の姿は二通り、四通りに姿を変えます。醜い悪魔の姿はちょっとなぁと感じました。


兵士は、国境を一歩でも出てはいけないと悪魔に言われました。

兵士は更なる欲望を抱き、母のいる故郷へ行こうとした時、悪魔に幸せな生活を奪われてしまいました。

大切なヴァイオリンを悪魔に売ってしまったところから、人生が変わってしまいました。
大事なものは、手放してはいけないのです。



まつもと市民芸術館  実験劇場は、客席数360席の小さな会場です。
『兵士の物語』は今年で4年めの上演で、串田和美さんの演出は2年めです。
私がチケットを取ろうとした昨年も今年も、チケットは即完売でした。今年は追加席が発売されたので、初めて観劇することができました。最前列の前の、折りたたみ椅子の座席です(^^)v
ピットのヴァイオリンの楽譜が見えるくらいの近くで観ることができました。

始めから最後まで、目の前で生演奏を聴きながらお芝居を観ることができ、とても贅沢な時間を過ごしました。

音楽と語りと演劇が融合した作品。懐かしいようでもあり、斬新な感じもしました。


兵士と悪魔のお話。童話のようでした。


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