昭和57年11月  歌舞伎座公演

山蔭右京  17世勘三郎
奥方玉の井  17世羽左衛門

17世勘三郎丈は、明治のお生まれで、この舞台では73歳。
熟年夫婦の雰囲気です。
右京の始めの名乗りでは、亭主関白かと思います。花子が会いたい、会いたいと言うから会いに行こうと思う、と言うところであまり表情を崩しません。このような右京を拝見するのも新鮮な感じがしました。男の甲斐性か?  でも、玉の井が許してくれないのは、分かっているのです。危険を冒して花子に会いに行って、帰って来た勘三郎丈右京は、やはり気分が良さそうで、出かける前後の違いが面白いです。
羽左衛門丈の玉の井は、武家の奥方の雰囲気があって、お堅そうで恐かったです(笑)
時代によって、夫婦像が違うのかもしれないと面白く拝見しました。


太郎冠者は勘九郎丈(18世勘三郎丈)。27歳の時です。
太郎冠者は、変わらないです。主人も恐いし、奥方も恐い。本気で恐がっているような、勘九郎さん(18世勘三郎丈)の太郎冠者はやはり面白いです。当時から、喜劇でも皆を楽しませていらっしゃったのだなと思いました。


千枝、小枝の美しさと、淡々としているところも、変わりません。
千枝は児太郎時代の現福助さん。
小枝は家橘さんでした。

32年前の福助さんも、お声が可愛らしくて、綺麗でした。今、ご療養中で、しばらく舞台で拝見できませんが、やはり福助さんはお美しいと思いました。
家橘さんの女形は、あまり拝見することがなかったので、意外でしたが、やはり役者さんは、何でもお出来になるのだなと思いました。

身替座禅は何回見ても、笑える楽しいお話です。演じられる役者さんの個性も、味わい深く拝見しました。


{B6B3BA81-1AC2-43FA-821A-BA4B677F0AA6:01}



*訂正*
十七世勘三郎丈は、明治42年のお生まれででした。訂正させていただきましたm(_ _)m