夏休み文楽特別公演  第一部  親子劇場

@国立文楽劇場



緞帳が上がると、定式幕ではなく、かみなりさまや、おばあさん、一つ目の鼓、かえるの妖怪のような絵が描かれた幕がかかっていて、
「うそかホンマか わからぬはなし  よそでいうたら  あきまへん」
と書いてありました。え~ダメなんだ~

大夫さん、三味線の方がが4人ずつ床にいらっしゃいました。
咲甫大夫さんが ‘かみなり’ 役です。
‘にほんごであそぼ’ にご出演されているので、お子様には馴染みやすいかもしれません。

暗転の舞台で、「あつい、あついぞ、あついで、あつい、、、、」
と寅ちゃんが叫んで?いるところから始まります。
寅ちゃんは腹掛けを着けていましたが、外してしまい、素っ裸のスッポンポンです。
人形なのでOKです。
たらいで行水をしています。

おかあちゃんが、「雷さんにおヘソ取られまっせ。」と浴衣を着せようとしていると、おとうちゃんが出てきました。太鼓職人です。
「かあちゃんの言うこと聞かなあかんやないか。」と言いますが、そのおとうちゃんはふんどし一丁です(笑)

おかあちゃんの首は老女方ですが、大迫力。声の大きい、元気なおかあちゃんです。

「早いこと蚊帳の中に入んなはれ~!」
と、おとうちゃんと寅ちゃんに、大きな声の雷を落としたら、空から赤いかみなりが落ちてきました。

かみなりの名前は‘トロ吉’。太鼓が上手に叩けないので、この名を付けられてしまいました。

トロ吉は、したたか腰を打ったので、おかあちゃんが揉んで治してあげることに。
かなり荒療治。トロ吉は雷殺し~と悶絶していましたが、すっかり痛みがとれました。

空から五郎八のおっさんからの手紙が落ちてきました。
おかあちゃんが読んであげました。
なんや浄瑠璃みたいやな。フシ付けて語ったげましょか。
と、見事に義太夫節風に語りました。語ったのは、おかあちゃん役の靖大夫さんです。


トロ吉の太鼓は破れてしまったので、おとうちゃんが直してあげることにしました。
「ゴロピカ祭」の「太鼓くらべ」のためと、雲を呼んで天へ早く帰りたいので、他の太鼓を貸してもらい、太鼓を叩く稽古をすることになりました。

トロ吉の音は、だんだん良い音になって、天から黒い雲を引き寄せることができ、雲に乗って空に帰って行きました。立派な雷になりました。
人形遣いの幸助さんが、トロ吉の人形と一緒に宙乗りになって空へ昇っていきました。

「太鼓の直る時分にまた寄せてもらいます」
「もう、落ちて来たりせんように」
「おかみさんこそ、大きな声であんまり雷落とさんように」

この後、天神祭の季節です。

うそかホンマかわからん話は、伏せときます(笑)


落語の新作を書いておられる、小佐田定雄 氏による新作文楽です。
笑いどころ満載で、子供も大人も楽しめる舞台でした。


寅ちゃんは左團次さん?
おかあちゃんにマッサージを受けているトロ吉は海老蔵さんを思い浮かべてしまいました⁈


終演後ロビーで、トロ吉と寅ちゃんが見送ってくれました。お子さま方と記念撮影に大忙しでした。

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