藤間大河くん改め、三代目尾上左近くんの初舞台です。
大河くんとしては、杮落公演の盛綱陣屋で、盛綱一子小三郎の堂々としたお姿や、つい最近TV放映された俳優祭での幡随院長兵衛のお役が印象に残っています。
このお芝居は、5年前に三津五郎さんの蘭平で観たことがありました。大梯子を使った立廻りが印象に残っていました。
今月は蘭平、繁蔵親子を、松緑さん、左近くん親子が演じます。
在原行平は、須磨に流罪となっていた時に出会った松風が忘れられず、病になってしまったので、妻の水無瀬御前(菊之助さん)が、松風によく似たおりく(時蔵さん)と与茂作(團蔵さん)夫婦を呼び寄せます。おりくを松風と信じた行平を二人きりにして、水無瀬御前は座をはずします。
妻として、行平が忘れられない女性と、平気で二人きりにするものだろうか???
行平は曲者退治の役目を、蘭平の息子繁蔵に命じます。
蘭平、繁蔵親子は繻子奴の姿です。
蘭平はお役目を息子に取られてしまいました。蘭平には刃物を見ると乱心してしまう病があるからです。
左近さんの繁蔵は勇ましく、心配する蘭平に構わず、花道を駆けて行きました。
やはり堂々としていました。小さくてかわいいけれど、立派な繁蔵です。親子ならではの雰囲気もあって、面白かったです。
蘭平は行平が刀を抜くと気を失い、覚めると踊りだします。花嫁になった心です。
刀が納められるまでの間のことは覚えていない奇病です。
蘭平のお役は、踊りの場面もたっぷりと楽しめました。
繁蔵が曲者の首を持って帰ってきました。お手柄です。小さいのにしっかりしています。褒美として武士に取り立てられました。
与茂作、おりく夫婦の実は、実は、があって、、、
行平の病も、蘭平の奇病も仮病でした。
水無瀬御前が、松風似のおりくと行平を二人きりにしても平気なのも納得できました。
蘭平は、親の伴実澄の敵である行平を討とうとします。
第二場は眼目の大立廻りです。
網代塀の道具幕が落とされると、蘭平の髪はおろされていて、顔には血のりがつき、大勢の捕手に囲まれて、形勢不利な様子です。
捕手は突棒、刺股、袖がらみという道具を持っています。
花道で、蘭平はぶっかえりで、浅葱色に孔雀の模様の衣装になります。
梯子を使った立廻り。
大梯子のてっぺんに捕手がいて、松緑さん蘭平もよじ上っていき、梯子が倒れてそのまま松緑さんが梯子に座る大技には歓声があがります。そのまま本舞台で移って、ぐるんと一回転したり。
捕手さんたちも見せ場がたくさんありました。とんぼを返る技も、あまり音がしなくて静かに着地するので、びっくり!6人くらいの返り越しがキマっておお~と。
屋根の上から、灯籠を中継にして、とんぼを返したりと、見応えがありました。
蘭平が「繁蔵はいずれへ参った?繁蔵や~い!ととはここじゃぞ~」と探し歩いていると、最後の捕手として撥ね襷を着けた繁蔵が現れました。
行平は、繁蔵に、蘭平に縄を打てと命じます。
「主君にあらがうとは親子とて許せない」
「ちょこざいな」
左近くん繁蔵は、縄をさばいて、キマっています。
でも、実の父親に縄を打つことはできません。十手と捕り縄を落として泣いています。
蘭平も子を討つことはできず。
百万の相手も恐れないが、我が子への愛には勝てぬ。
刀の鳴り鍔の音が、蘭平の気持ちを表していました。
ついに、蘭平は隠し持っていた、禁裏の重宝を繁蔵に渡します。
行平は繁蔵の手柄と、蘭平の家である伴家の再興を約束しました。
さらば、さらば、、、
口上となります。
それぞれの役のお姿で、上手より、菊之助さん、菊五郎さん、松緑さん、左近くん、時蔵さん、團蔵さんが揃いました。菊五郎劇団の皆さんの豪華な襲名口上でした。
蘭平が壇に上がって、見得、全員がキマって幕となりました。
蘭平は、踊りの場面と、迫力ある立廻りがたっぷり楽しめて、繁蔵との親子愛の場面もあって、「蘭平物狂」はこの日のための演目のようだと思いました。
なんとも、おめでたい8歳の三代目尾上左近初舞台でありました。
大河くんとしては、杮落公演の盛綱陣屋で、盛綱一子小三郎の堂々としたお姿や、つい最近TV放映された俳優祭での幡随院長兵衛のお役が印象に残っています。
このお芝居は、5年前に三津五郎さんの蘭平で観たことがありました。大梯子を使った立廻りが印象に残っていました。
今月は蘭平、繁蔵親子を、松緑さん、左近くん親子が演じます。
在原行平は、須磨に流罪となっていた時に出会った松風が忘れられず、病になってしまったので、妻の水無瀬御前(菊之助さん)が、松風によく似たおりく(時蔵さん)と与茂作(團蔵さん)夫婦を呼び寄せます。おりくを松風と信じた行平を二人きりにして、水無瀬御前は座をはずします。
妻として、行平が忘れられない女性と、平気で二人きりにするものだろうか???
行平は曲者退治の役目を、蘭平の息子繁蔵に命じます。
蘭平、繁蔵親子は繻子奴の姿です。
蘭平はお役目を息子に取られてしまいました。蘭平には刃物を見ると乱心してしまう病があるからです。
左近さんの繁蔵は勇ましく、心配する蘭平に構わず、花道を駆けて行きました。
やはり堂々としていました。小さくてかわいいけれど、立派な繁蔵です。親子ならではの雰囲気もあって、面白かったです。
蘭平は行平が刀を抜くと気を失い、覚めると踊りだします。花嫁になった心です。
刀が納められるまでの間のことは覚えていない奇病です。
蘭平のお役は、踊りの場面もたっぷりと楽しめました。
繁蔵が曲者の首を持って帰ってきました。お手柄です。小さいのにしっかりしています。褒美として武士に取り立てられました。
与茂作、おりく夫婦の実は、実は、があって、、、
行平の病も、蘭平の奇病も仮病でした。
水無瀬御前が、松風似のおりくと行平を二人きりにしても平気なのも納得できました。
蘭平は、親の伴実澄の敵である行平を討とうとします。
第二場は眼目の大立廻りです。
網代塀の道具幕が落とされると、蘭平の髪はおろされていて、顔には血のりがつき、大勢の捕手に囲まれて、形勢不利な様子です。
捕手は突棒、刺股、袖がらみという道具を持っています。
花道で、蘭平はぶっかえりで、浅葱色に孔雀の模様の衣装になります。
梯子を使った立廻り。
大梯子のてっぺんに捕手がいて、松緑さん蘭平もよじ上っていき、梯子が倒れてそのまま松緑さんが梯子に座る大技には歓声があがります。そのまま本舞台で移って、ぐるんと一回転したり。
捕手さんたちも見せ場がたくさんありました。とんぼを返る技も、あまり音がしなくて静かに着地するので、びっくり!6人くらいの返り越しがキマっておお~と。
屋根の上から、灯籠を中継にして、とんぼを返したりと、見応えがありました。
蘭平が「繁蔵はいずれへ参った?繁蔵や~い!ととはここじゃぞ~」と探し歩いていると、最後の捕手として撥ね襷を着けた繁蔵が現れました。
行平は、繁蔵に、蘭平に縄を打てと命じます。
「主君にあらがうとは親子とて許せない」
「ちょこざいな」
左近くん繁蔵は、縄をさばいて、キマっています。
でも、実の父親に縄を打つことはできません。十手と捕り縄を落として泣いています。
蘭平も子を討つことはできず。
百万の相手も恐れないが、我が子への愛には勝てぬ。
刀の鳴り鍔の音が、蘭平の気持ちを表していました。
ついに、蘭平は隠し持っていた、禁裏の重宝を繁蔵に渡します。
行平は繁蔵の手柄と、蘭平の家である伴家の再興を約束しました。
さらば、さらば、、、
口上となります。
それぞれの役のお姿で、上手より、菊之助さん、菊五郎さん、松緑さん、左近くん、時蔵さん、團蔵さんが揃いました。菊五郎劇団の皆さんの豪華な襲名口上でした。
蘭平が壇に上がって、見得、全員がキマって幕となりました。
蘭平は、踊りの場面と、迫力ある立廻りがたっぷり楽しめて、繁蔵との親子愛の場面もあって、「蘭平物狂」はこの日のための演目のようだと思いました。
なんとも、おめでたい8歳の三代目尾上左近初舞台でありました。
