この演目は松竹歌舞伎検定のテキストに載っていますが、
(検定試験にも出題があったと思いますが)、
歌舞伎公演では一度も観たことがありません。
どんなお話か、楽しみにしていました。
〈四条河原の段〉
遊女おしゅん、黒地の着物で髪飾りもしていて、
芸者のような感じでした。
おしゅんと恋仲は、井筒屋伝兵衛。
おしゅんに横恋慕しているのは、官左右衛門。
悪役です。
将軍家所望の重宝、飛鳥川の茶入れを盗んでいますが
伝兵衛に知られています。
官左右衛門は、伝兵衛をおびき出し、
駕籠に乗ってきたところを襲います。
伝兵衛が、茶入れを戻すように説得すると、
官左右衛門は、千両と引き替えにと、無茶を言い、
下駄で、打ち付けたり乱暴をします。
伝兵衛は耐えていましたが、
官左右衛門は、持っていた茶入れを投げつけて
壊してしまいました。
伝兵衛はついに、官左右衛門を斬り殺してしまいました。
自分も切腹しようとしましたが、
祇園の廻しの久八が、止めました。
茶入れは贋物だったのです。
伝兵衛に、頬被りをさせて、落ち延びさせました。
〈堀川猿廻しの段〉
おしゅんの実家。
母は目を患っていますが、三味線を教えています。
弟子のおつるは、女の子。
三味線を用意したりする動きが、かわいらしいです。
兄の与次郎は猿廻しをしています。
おしゅんは実家に戻っています。
粗末な家に、おしゅんの遊女姿は不似合いな感じがします。
母は、伝兵衛が訪ねてきて、刃傷沙汰にならないか、
おしゅんが心中することがないだろうかと、案じています。
男女の心中事件はよくあったこと。
刃傷沙汰は、現代のニュースでも耳にします。
江戸の時代も、現代も、変わらないことだな、、
母も兄も、おしゅんと伝兵衛を別れさせる方が良いと考え、
おしゅんに退き状(縁切り状)を書かせました。
夜中、伝兵衛が約束したかのように訪ねて来ました。
与次郎は、寝相悪く寝ていましたが、慌てて起きて、
暗闇で間違えて、伝兵衛を家に引き入れ、
おしゅんを家から出してしまいました。
これなぁ、兄さん、わしゃ表にいるわいなァ
と言っても、まだ気付かず、行灯に火を付けて、
中にいるのが伝兵衛とわかって、また大慌て。
おしゅんを殺しに来たと思っています。
与次郎は、おしゅんが書いた退き状を、
箒に乗せて差し出しました。
慌て者で、小心者のようで、可笑しい場面です。
退き状は、実は、伝兵衛と供に死を決意した
おしゅんの書き置きでした。
伝兵衛は、そなたの貞節は嬉しいが、自分の死後を弔って欲しい
と言いますと、
「そりゃ聞こえませぬ伝兵衛さん。、、、
一緒に死なして下さんせ。」
おしゅんは剃刀で自害しようとするので、
母もおしゅんの「女の道を立て通す。」と
まあ!心中の道を認めました。
娘は可愛いので、山奥にでも逃げて下さいと。
おしゅんと伝兵衛に祝言させて、生き別れの盃。
門出の祝いに与次郎は猿廻しをします。
猿は雄猿一匹だったのに、あれ、雌猿も!
義太夫節が耳に心地よくて、
玉女さんの与次郎の猿廻しの良いところで、
不覚にも寝落ちでした(ー ー;)
二匹の猿がじゃらついていました。
そして、お別れです、、、