おぎんの件
東慶寺に駆け込んでいるおぎんが、
盃一杯の血を吐きました。
円覚寺の医僧が病気なので、
信次郎が代診医として呼ばれました。
院代の法秀尼の東蔵さんは、相変わらず、
冷静を装っているところが、可笑しかったです。
でも、信次郎の顔をかなりジロジロと見ていました。
この辺りは誇張されていたようです。
女子とは目を合わさぬようにすること。
男子禁制の尼寺ですから、
狂い死にする者がいるかもしれないから。
法秀尼のそばに仕えている、法光尼も、
信次郎に熱い視線を送っていました。
女人方の視線に対する信次郎、染五郎さんの表情は、
恥ずかしいというよりは、迷惑そう。
喜劇らしいです。
楽しく拝見しました。
おぎんを診察する信次郎。
聴き筒で胸の音を聴いたり、胸を打診したり、
ちょっとドキドキする場面です。
おぎんの笑也さんがとてもお美しいので。
木魚?や、鉦の音が効果音になっていました。
(コントっぽいです)
診断は労咳です。
おぎんは奉公先の堀切屋隠居の三郎衛門から、
逃げてきたのです。
銀の簪を持っていましたが、
このようなものは、寺に持って入れません。
信次郎は簪をおせん(孝太郎さん)に預けて、
おぎんの様子を見ていて欲しいと頼みました。
おぎんには許嫁の朝吉(橋吾さん)がいます。
朝吉は悪い男とつるんでいたけれど、
心を入れ替えて、錺職(かざりしょく)の修行のために、
奈良へ行っていました。
帰ってきた事を知らせるため、鎌倉のおぎんのところに、
自作の簪を投げ込んだのでした。
おぎんは、左腕に怪我をしていました。
簪で自分を傷付け、血を吐いたように見せかけ、
労咳と言われれば、宿下がりとなって、
朝吉と一緒になることができると考えました。
堀切屋の隠居、三郎衛門(松之助さん)が
東慶寺にやって来ました。
おぎんとは親子ほど、歳が離れています。
三郎衛門は、おぎんに惚れ込んでいて、
連れて帰ろうとしますが、
信次郎に諭されました。
「おぎんさんは、仮病という病気です。」
「真の友の数と、子供と孫の数はどちらが多いですか?」
三郎衛門の友で生きているのは2人。娘3人、孫2人。
子孫の方が多くなったら、壮年から老年に達している証拠です。
おぎんをいくら連れ帰っても、東慶寺に戻ってくるでしょう。
若い者は若い者に任せて。
あべこべ、、に気付いていない、と。
三郎衛門は、離縁状を書かざるを得なくなり、
腹立たしそうに帰っていきました。
信次郎さん、お見事!
めでたし、めでたし。
次は惣右衛門の件です。。。