まだ、開けて間も無いですので、ざっくりと。
と、いきますかどうか。。。
新作歌舞伎ですので、
これから新鮮な気持ちで観劇されたい方は
ご注意を。
かく言う私は、Eテレの生中継は観ず、
開演前に、筋書の‘みどころ’をざっと見て観劇しました。


井上ひさし 作
「オール讀物」に
平成10年4月号から20年5月号まで連載され、
没後に刊行された短編集が原作です。
15章からなっていますが、
そのうちの3つ物語が、作品になっています。

舞台の東慶寺は、鎌倉にある駆け込み寺。
女性が夫と離縁したいときに飛び込んでくる縁切り寺です。


中村信次郎  染五郎さん
おせん  孝太郎さん
おぎん  笑也さん
惣右衛門  翫雀さん

中村信次郎は元医者見習いで、戯作者志望。 
御用宿柏屋に居候して作品を書いています。

信次郎の小道具に注目。
一つは、ひょっこりひょうたん島を思わせるもの。
井上ひさしさんの作品ですから。
もう一つは、良くできてるなぁ。
こんなのあったら便利、と思います。


柏屋の主人、源平は彌十郎さん。
御用宿では、寺に駆け込んでくる者を預かり、
事情を聞いたりしています。
頼りになりそうな、主人です。

信次郎は書記のようなことをしたり、助言をしたり、、
ことを収めたり、人を見る修行もしているようです。

柏屋娘の美代は、虎之介さん。
まだあどけないかわいいお嬢さんで、
信次郎さんにほの字です。
虎之介さんが、娘さん役なんて。すごくかわいいです。


駆け込んできたのは、おせん。 
おせんが駆け込んできた理由は、、、

嫁の持参金に夫が手をつけたら離縁できる、
というのがヒントです。
しっかり者の商家のお内儀なのでした。


東慶寺の院代、法秀尼は東蔵さん。
駆け込んいるおぎんが血を吐いたので、
信次郎が寺に呼ばれました。
「若い、若い、若すぎる、、、」
医者としてではなく、
女人ばかりの寺では毒になると心配しています。

東蔵さん、まじめな顔して、可笑しみがあります。
惣右衛門が駆け込んできた時には、
男の駆け込み!!とばかりに一目散に部屋を出て向かいます。


おぎんは労咳を疑われますが、実は、、、
おぎんが逃げ出したいのは、奉公先の堀切屋の隠居から。
笑也さん、はかなげで上品さもあります。が、
他に想う人(橋吾さん)がいて、一途で芯の強い女性です。

信次郎が本当の事情を推理していきます。
堀切屋の隠居、三郎衛門は松之助さん。
おぎんとは親子ほどの年の差がありそうです。
信次郎は、隠居にズバリと言ってやりました。
ご隠居さん、ここまで言われたら、ショックだろうな。


その間に駆け込んできたのは、京から来た惣右衛門。
男の駆け込みは前代未聞。
造酒屋国分屋の主人ですが、元奉公人で、
家付き娘のお陸から逃げて来たのでした。

惣右衛門が逃げ出したいと思うお陸ってどんな人?
京から惣右衛門を追ってやって来たお陸は、秀太郎さん。
上下関係が見るからに明らか。
さもありなん、という感じです。
翫雀さんと秀太郎さんのやりとりは、おもしろいです。

お陸の前では何も言えない惣右衛門ですが、
残念ながら、駆け込み寺は女性の味方なのでした。
お陸に連れ戻されていく、惣右衛門。
男と女はあべこべです。
あべこべ、あべこべ、、、というわけで、、


大晦日。
信次郎は、母が待つ江戸へ帰るように言われていますが、
新作の案も思いついたので、柏屋にまた世話になることに。
柏屋の人々も、信次郎さんにいて欲しいと大喜びで、
新年を喜ばしく迎えることになりました。
信次郎さんとお美代ちゃんもイイ感じ?


女性は強いというのがまとめです。


ほのぼのとした、人情話。
登場人物それぞれが個性的で、楽しいお芝居でした。