髪結新三   三津五郎さん
弥太五郎源七  橋之助さん
勝奴   勘九郎さん
お熊   児太郎さん
家主長兵衛   彌十郎さん
家主女房おかく  亀蔵さん
白子屋後家お常  萬次郎さん
手代忠七  扇雀さん


白子屋見世先の場で、
娘のお熊に縁談の話が進んでいますが、これは店のため。
萬次郎さんのお常。
お家のため、亡き旦那さまへのご奉公。と言っていますが、
いかにも、、という雰囲気があります。

お熊は忠七と恋仲です。
児太郎さんは、お店の若いお嬢様の雰囲気が出ています。
娘さんらしくなってきました。

扇雀さんの忠七は誠実そう。
新三にそそのかされて、駆け落ちしようとしますが、
だまされて、やられてしまい、ちょっと頼りない感じです。

新三が忠七の髪をなでつけながら、うまいことを話す場面。
三津五郎さんの新三は、軽くない感じですが、
悪巧みがすぐに思いついてしまう、やはり悪党。
内に秘めている雰囲気が持ち味だなぁと思いました。
忠七をだまして、お熊をさらって、悪ですが、
初鰹を買って、景気よくぱーっと使うところでは使って、
粋な、江戸っ子って感じがします。
親分といわれる、弥太五郎源七がお熊を取り返すために
話しにきたのを、追い返すまでは度胸があって、
気持ちがいいです。
なのに、大家は大敵役だ。と苦手。
鰹は半分もらっていくよ。とやり込められてしまうところは
やはり、わかったようなわからないような。
大家にはかなわない。さっきまでの勢いがシュンと小さくなって。

新三、勝奴、大家三人それぞれの反応が、
息が合っておもしろいです。

勝奴、勘九郎さんは良く気が回る弟分です。

彌十郎さんの家主は、刺青者も脅して金づるにしていまう。
白子屋にとっては、源七親分よりも頼りになっていますが、 
半分もらっていく、とぼけた強引さ。
したたかで、夫婦してため込んでいそうな感じです。
女房の亀蔵さんも、欲深そうですが愛嬌があります。

新三にやられた仕返しをする、源七。
源七親分の時代は終わった、と思わせない、
橋之助さんはやられっぱなしじゃないぜ、
親分の勢いは衰えていないぜ、と感じさせてくれるところが
いいなと思いました。

 
彌十郎さんの手拭いも中村屋だったように見えました。