岡本綺堂作

小次郎  我當さん
曽我五郎  進之介さん
曽我十郎  翫雀さん
禅司坊   薪車さん
大磯の虎  吉弥さん

三味線も語りも無く、笛の音が流れると、
新歌舞伎らしいなと思います。

曽我物語といえば、五郎と十郎兄弟ですが、
祝祭劇的な歌舞伎とは違います。
五郎は隈取りをしていません(^^)
五郎の荒々しさは、仏像を倒してしまう馬鹿力で表現されていますが、
荒事のような表現はありません。

4兄弟の長男の小次郎の、父親が違うための苦悩や、
他の兄弟の父の仇討ちに向ける心情など、内面を描いたお芝居です。

我當さんは悲哀があって、
仇討ちに加勢はできないけれど助けてくれる、
難しい立場ですが長兄らしい心あるお役です。

薪車さんの禅司坊は、出家していながら仇討ちに加わりたいと願う、
末弟らしい真っ直ぐな感じでした。