忘れたころに
何かのきっかけで心の古傷が疼く
何度赦せば終わるのだという怒り
また傷つけられるのではないかという恐れ
信じていたのに裏切られた悲しみが
心に深く傷を残す
赦すことで苦しみから解放されるのだろうか
苦しみから解放されるまでの道のりが辛くても
赦すことを選択するべきなのか
私の思いとは関係なく
体は新しい傷口を修復し始める
「もう痛くならないように、きれいに治すからね」
細胞が活発に動いている
強くつかんでいた手をぱっと広げ
怒りを解き放つ
そして傷口にそっと手を当て
深い深い呼吸をする
手のぬくもりが傷の奥深くまで届いて
痛みを和らげてくれる
「いつか」でいいんだ
ゴールを決めずに
ゆっくり歩んでいけばいい