「神の雫」に登場したコノスル
テーマ:ブログ最近ちょっと高額なワインの紹介が増えているような気がしますので、お手頃な物を紹介させていただきます。
ワインをよく飲まれる方なら知っている人も多いかと思います。チリのコノスルです。安いのに高品質ということで有名になりました。今回はその一本で、「神の雫」にも取りあげられました。その漫画の中で、市場価格の倍の価値はあると言わしめました。
100%手摘みで収穫し、フレンチオークで熟成されてこの価格はなかなかないと思います。贅沢な造りで完成度も高い。チリワインに高級感なんかないと思っていましたが。
黒の色彩が強い、かなり濃い赤色。少しばかり紫のニャンスもある。粘性が高く、涙にも色がつく。
カシスやブラックベリー、ブラックチェリー、ブラックペッパーの強烈な香り。コルクを抜いた時から漂ってくる。いかにも自然の恵みを十分受けましたと言わんばかりである。そしてふわっとしたミントの香り。南米のカベルネはミントの香りが特徴と言われているが、初めてそれを捉えることができた。赤ワインからミントの香りがするなんて。これは葡萄の持つ香りなのか、それともテロワールゆえのものなのか。
辛口のどっしりとしたフルボディ。黒果実の濃縮感たっぷりで、これが千円のワインとは思えない。南国風なスパイシーさがあり、酸味はほどほどにある。渋みもあるが、柔らかいので飲み易い。エスプレッソのような苦みと、ブラックチョコレートのような甘みがあり、それらのおかげでただ濃いだけのチリワインとは一線を画している。余韻も心地よく長く続く。
ここまで完成度が高いのに1000円で買えるなんて本当に驚きです。倍以上の価値があるというのは、大げさな表現ではなく、まさにその通りだと確信しました。
コノスルシリーズ、今後も飲んで紹介しようと思います。