口癖は「~かしら」「可愛くないっ!(怒)」で気品溢れるながらも可愛らしい人。
歳より明らかに若く見えるし、体力も行動力も20代の私を超越している。
音楽はクラシック系が好きで、ウトもトメも聞いたり見に行ったりしていて、
「このトランペットは○○さん?」とか
「この指揮者は○○さんだね」とか。
特に指揮者は本人の考え方次第で、同じ曲でも全然違うように聞こえたりする、らしい。
私は聴き比べても
「あ、同じ曲だ」
としか思わなかったわ。
効率良く家事をこなし、素早く美味しいご飯を作る。
必ずダシをとって、とても美味しい。手間を惜しまないけど素早い。
木製のものが好きで部屋は落ち着いた雰囲気、そこには最近孫の写真も増えて充実している。
ガーデニングや観葉植物は美しく、運動の教室にも通って体のメンテナンスをしている。
私がトメより秀でているものと言えば、世間の暗いところに関する知識くらいだ。
トメはウトが守る平和な世界しか知らない。
私の方がその点の知識は秀でているかもしれないが、人としては負けていると思う。
私には小さい頃から父親が居ないので、母の在り方がよくわかっていなかった。
実際にトメを見ていると色んな感情が湧き出て来る。
人としての尊敬、
母親というものの安心感、
同じ母親としての目標、
自分の労力を惜しまない気遣い、
平和しか知らない人間がなに不自由無く生きていけることに対する嫉妬、
自分が幼少時代に夢見た世界が実在していたという驚き、
私の実母の努力や苦労。
私は平和な、普通な人を憎しむことで幼少時代のモロい精神を支えていたのだと自覚した。
子供にはこうしてやりたい、こんなに幸せにしてやるんだ、と自分のしたかったことを心に深く刻み込んで、妄想してたんだけど、
その夢の世界で旦那は生まれ育ったんだよな。
ウトやトメが旦那を、子供を守って育ててきたから、旦那は世間の知識が乏しく天然で平和ボケしてる。
私が今まで生きるために必要だと思っていた知識は、大人が、両親が理解していれば、子供が成人して自分で学ぶまで必要ないものだったんだな。
なんていうか、
すごくトメを尊敬しているのだけど、私は同じようになれるのだろうか。
実母とトメ、どちらもすごく尊敬することが多い。
大人がみんなこんなに出来た人間ばかりじゃないと思いたい。
そう思ってないと自分を保てないほどヘコむ。
もうハタチも過ぎた大人なんだ、もっと頑張らないと。
