それは、山内康彦先生の本です。

息子が支援学校に入学した
1年生の1学期に購入しました。

支援学校でも毎年、
進路説明会が開かれていて
私は2回参加しました。


卒業後の進路について
ある程度知る事が出来ました。

この本は更にもっと踏み込んだ内容で、
かなり詳しく明確に書かれています。


初めから終わりまで
大変読み応えがありました。





保護者からの様々な質問や
細かな悩みに対する回答やアドバイスも
沢山掲載されていて

当事者の親として
気になる質問ばかり。


共感する事や初めて知る事も多く。



子どもの学力、適応能力、社会性に応じて


ある程度の進路の見通しや方向性、
指針が立てられるような内容で、
定期的に何度も読み返しています。


特に参考になった内容を一部抜粋します。




18歳の時に、7歳の社会性が
身についているかどうかで、

働けるか働けないかの大きな分岐点になる。


今までの指導経験から、
7歳の力で作業所、


9歳は就労継続支援B型作業所、
12歳は就労継続支援A型作業所、


15歳で一般就労が可能といった
判断をしていること。


全国の特別支援学校高等部の
就職率の平均は、32.3%。


3人に1人働けているからといっても
十分な給料をもらえている人は
ごくわずか。


現実には授産所や作業所など、
1ヶ月に数千円から、多くても数万円
という安い賃金で働いている方が多い。


B型作業所は、雇用契約なし。

最低賃金の設定もなし。

賃金ではなく工賃。


令和2年度の1ヶ月工賃は
全国平均で15776円。
1時間あたりの平均工賃は222円。


支援学校に行けば働く場所を紹介
してもらえるというのは夢物語。


今は支援学校も就労募集が少なく
ほとんどが賃金の安い福祉就労。


国の働き方改革や
時代的な背景により
先生の勤務時間の管理が
大変厳しくなり、

学校は以前のように
積極的に就労先を探す事が
困難になっている。


就労の全てを学校頼みにしては
ダメな時代になった。


就労率が格段に高い
高等特別支援学校の入試レベルは、
以前は小学校3年生程度。


今では小学校4、5年生程度の
学力問題が出題されている。


特別支援学校に通う
子ども1人当たりにかかる税金は
年間728万円くらい。


通常の公立学校では
1人当たり100万円。


各都道府県の予算で
一番高いのは教育費。
全体の20%。




支援学校に通う子ども1人当たりに
かかる税金額にまずビックリしました。


今、息子が支援学校に通っている状況は
大変有難い事なんだと感じました。



息子が幼稚園の途中から
幼稚園無償化になったり、


放課後等デイサービスが出来たのも
ここ10年くらい前からとの事で
色々混沌とした不安定な時代ですが
国や行政には大変感謝しています。



長くなってしまったので
続きは後日書きます。