DNARの確認より大切なこと
private nurse かなえーる946は
北海道釧路市で保険外看護サービスをしています
開業の準備が進み
これから営業活動を始めようとした時に
私の出身病院の病棟師長さんから
Instagramへ問い合わせが入りました
遠隔地ですが
一泊でも外泊したい患者さんが
いるのですが対応できますか?
これは急いでいる方だ!と
直感でわかったので
すぐに病院へ駆けつけました
主治医からは、
看護師が付き添っていれば外泊OK
退院支援ナースが
私のInstagramを見ていてくれて
使うなら今!と動いてくださり
外泊が可能になりました
念願叶って翌日より
ゆうさんの(仮名)
2泊3日の外泊支援が
始まりました。
1日目
家族との再会・帰れた喜びで
皆が感激していました。
病状の変化はなく一安心
2日目
朝になると・・・
嬉しいはずの家での生活
だけど明日には病院に
帰らなければならない
ゆうさんの表情は
どんどん曇っていきました。
ご家族も同じ気持ちでした。
この時は
このまま家に居られるとは
考えも及ばない。
外泊だけでも奇跡的なのに・・・
私もモヤモヤした気持ち
お互い思っていることが言えていない
このままでいいはずがない
そこで勇気を持って
ゆうさんとご家族に
本気の話し合いをしませんか?と
提案しました。
ここでACPの実践!
ACP(Advance Care Planning)とは、
将来の変化に備え、
将来の医療及びケアについて、
本人を主体に、そのご家族や近しい人、
医療・ ケアチームが繰り返し話し合いを行い、
本人による意思決定を支援する
取り組みのことです
ここでゆうさんの想いが
溢れ出てきました
最期の過ごす場所は家がいい
最期までいてもいいかい?
みんなと一緒にいたい
迷惑かけるけどいいかい?
ご家族も想いを伝えました
苦しむ姿をみるのは辛いけど
一人で病院にいるのはさみしいし可哀想。
お父さんの言うとおりにするよ
みんなで一緒に過ごそう
私たち頑張るから
ゆうさんの自宅は
医療過疎地と言われていたけれど、
医療に携わるものたちが
在宅医療体制が整っていることを
知らなかっただけでした。
すぐに在宅療養の調整ができて
外泊から2日目の朝に
退院することができました
午後には
地元の病院から往診が入り
これで医療体制が整いました!
3日目
地元の訪問看護師さんに
引き継ぎをして
私の仕事は終了しました。
退院後1週間
お顔を拝見に伺いに
訪問させていただきました。
みなさんとっても穏やかな
表情をされていて
いい時間を過ごされていました
ゆうさんが話していた言葉を
最後に綴ります。
病院の先生や看護師さんたちへ
DNARのサインを求めるよりも
もっと大事なことがあると
俺は思います。
俺はたくさんの奇跡的な出来事を経て
こうやって家にいることができたけれど
俺みたいに家に帰りたいと
思っている患者は他にもいると思います。
もっと病院は変わってほしい。
private nurse かなえーる946は
利用される方の願いを叶える
保険外看護サービスです
ゆうさんの訪問内容は
Instagramで紹介しています
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