まだ教育に興味関心がない頃

通っていた塾の講師が雑談がてら話していた話が

なぜか印象的で未だに覚えている。

 

大学の哲学科を卒業した後、英語講師となったその方は

授業の節々に授業とは関係ないがとても興味深いお話をされる方で

その塾では人気講師として有名な方だった。

 

数ある話の中でも印象的に覚えているその話は

潜在意識の中で私が教育に関心を持っていたからなのか

教育に関心を持ったことで思い出されて深く刻まれているのか

今となっては定かではない。

 

ただ、このことが今の私の教育に対する思考の軸の

一旦になっていることは確実である。

 

 

その講師の話の要点をまとめると、

 

・勉強ができる人は高偏差値大学に入学

 →教師を目指す人は私立学校に就職

  →生徒はその先生からより良い教育を受ける

   →高偏差値大学に入学

    →教師を目指す人は私立学校に就職

     →・・・(以下繰り返し)

 

・勉強ができない人は普通以下の偏差値大学入学

 →教師を目指す人は公立学校に就職

  →生徒はその先生からそれなりの教育を受ける

   →普通以下の偏差値大学に入学

    →教師を目指す人は公立学校に就職

     →・・・(以下繰り返し)

 

負のスパイラルに陥っているため、日本の教育はどんどん劣化していく。

合わせて格差がどんどん広がっていく。

 

 

この話を聞いた当時、とても的を射ていると思った。

 

この講師ご自身は偏差値の高い大学を出たわけではないが

学習塾という民間企業で学生たちに語りかけており

ある種の理想形だと、今の私は感じている。

 

 

 

 

 

以下、徒然。

 

学校の先生になる人は、教師という仕事に熱い情熱を持っている。

しかし、残念ながらそうではない人も多いのが現状である。

 

教職免許というのは大学時代に取得する。

教育学部の学生が取得する場合が多いが、その他の学部の学生が

取得することも少なくない。

 

自身の専門性を教育に活かすという場合もあるだろうが

多くは「とりあえず教職取っておこうかな」とか

「就活でつぶしがきくから」、「公務員=安定(この考えは本当クズ)」

といった、しょうもない理由も存在する。

 

そんなスタンスで教職を取り、結果として教師となったとして

生徒と真っ当に向き合えるわけがない。

受け身の姿勢で仕事に臨むため、生徒のことを第一には考えない。

そんな人間に教えられた生徒は不幸である。

 

こんな先生には教えられたくないというカテゴリーとして

上記のような「やる気がない先生」の他にも幾つかあるが

「ちゃんと教えられない教師」というのも最悪である。

 

有名な大学(偏差値の高い大学)に合格することは至難の技である。

見事合格した人には、勉強のコツや圧倒的な努力量など

合格という成功体験とともに大きな経験値がある。

 

その成功体験と経験値を有した学生が教職につく場合

その学歴に見合った給料を求めるため、私立に就職するケースが少なくない。

 

私の友人で有名大学卒業後に教師になった人も、自信が通っていた

地元の私立に就職をした。

 

 

では、公立に就職する学生とはどんな人だろうか?

 

それなりの偏差値の大学に通った人、つまり

それなりの成功体験と経験値を持つ人(ことによるとどちらも持っていない人)と

なんとなくつぶしで就職したやる気のない人である。

 

こんな人たちに十分な教育が施せるわけがない。

 

 

とどのつまり、負のスパイラルである。

 

良い人材は良い環境に集まり、普通かそれ以下の人材がその他の環境にはびこる。

 

 

 

だから日本の教育がどんどん悪くなるし、きちんとした軸や論理的思考などを

有していない教師が現場にはびこるため、保護者に対してきちんとした態度が取れず

モンスターペアレントなどというものが変に力をつけてしまうのだ。

 

 

 

医者は人の命を預かるから、大学入試が難関であり、6年+研修医という

長い期間をかけて学び、高収入を得て仕事を行う。

 

教師が、教育が、子どもたちがあまりにも軽視されているのではないだろうか?

 

公立学校の教師が医者と同じくらいの収入を得られる職業であれば

職業人気が上がり、教職や教育学部の大楽入試は難関となり

成功体験と経験値を有した人が教育の場に増える。

 

即効性はないが、これからの日本をより良くしていくためには

教育改革が不可欠であるが、この観点の改革を今の国が行おうとはしていない。

政治なんてものはそんなもんだと個人的には考えている。

 

 

 

だから個人が変えていく。

国がダメなら民間で変えていけば良い。

 

国のシステムは変えられないが、世の中の考え方なら変えられる。

 

だから私は民間で教育プラットフォームを立ち上げる際

そこで働いてくれる人の給料は世の中の平均より高い額にすると決めている。

 

 

ピラミット構造のボトムにいる層に教育を通じてアプローチして

押し上げることで、世の中を変えていくことが私の目標である。

 

負のスパイラルに歯止めをかけるためにも、教師の質を上げること

教師の価値を上げることは必須要件だ。

 

 

やる気・情熱・想いがあれば良い。

教師以外の社会経験があれば尚良い、いやそういった経験を有しない人間が

教師になってはいけない。

教えられる生徒のほとんどが教師以外の仕事に就き、社会経験を積むのだから

社会経験のない公務員など不要の産物である。

 

この考えの先に、教育プラットフォームにおけるあるコンテンツがあるのだが

それはまた別の機会に。