メンズシューズは、本格的な革製のひも靴タイプと、レザースニーカーやスリップオンタイプなどのカジュアルタイプに分けられる。「カスタマイズ•こだわり」志向といわれ、奇抜なデザインよりもグッドイヤーウエルトやマッケイに代表される製法と革の質感、装飾や金具に凝った商品を選ぶ傾向が強い。一般にインポートの小売価格5万円以上が高級品、2万円前後がボリューム品、9800円以下が低価格品と規定される。
レディスシューズでは、ブーツをはじめ、パンプスやサンダル、カジュアルシューズがスタイルとコーディネートの主役になった。ファッション誌がコーディネートの主役として扱い、消費者の関心も極めて高い。ただ、婦人靴市場の売り上げ規模は
、2000-2001年のイタリア製を中心とした輸入靴ブームをピークに下落傾向が続き、話題にのぼる5万円以上の高級靴も市場ではわずかだ。
婦人服ブランドのライセンス品のほか、「マリー」「リズ」「イング」「卑弥呼」「銀座かねまつ」「プールサイド」「ダイアナ」「銀座ヨシノヤ」といった靴専業卸•専門店のオリジナルブランドが強いのも婦人靴市場の特徴だ。販路は靴専門店や百貨店の特選•インポートショップと1階を中心にした平場、婦人服ブランド店やセレクトショップ、さらに通販などに広がり、競合が激化している。