もう一カ所。

子どもに見せておきたかった場所。

広島の原爆ドームです。
130406

戦争、原爆、、この言葉は知らなくても、東日本大震災の映像や原発事故のことは、理屈は分からなくとも、周りの人々の反応やニュースにより感覚で理解している子ども。

この感覚を持ってすれば、原爆も理解するには早くないと判断。

泊まったホテルは多くの外国の方々で満室。ドイツ語や英語の飛び交う中、まるで外国に来たような雰囲気で朝食をとりつつ、ここが尋常な場所でないという心構えが出来た子ども。

いざ、平和記念館に向かう時は「火傷した人形があるけど、びっくりしないでね」と念を押しました。

修学旅行で訪れた中学生の時、恐怖の底に落とされて、あの蝋人形は私から言葉を奪ったからです。

写真でキノコ雲を見せられてもピンと来にくいですが、皮膚感覚で火傷の痛さを思えばすぐにその悲惨さが分かります。

「なんて書いてあるの?」
「これは何?」
「どうしてこうなったの?」

と子どもから矢継ぎ早に質問が飛んで来ては、戦争や原爆展示の解説はさすがに難しく、一つ一つ言葉を置き換えて話しましたが、どこまで理解出来たでしょうか。

12,13歳で亡くなった方の遺品展示が多く「死ぬのが早いねぇ。」と子ども。今はピンと来なくても皮膚感覚で感じてもらえたら。

それにしても、解説を読み上げながら、涙で曇って先が読めないのには困りました。

130406_2
外の桜や折り鶴には心が洗われます。やはり時々こうして平和の祈りを捧げることはとても大切。広島の人々の深い哀しみと想いを無駄にはしてなりませんね。

今度は長崎も子どもと一緒に、訪れたいと思います。