宮沢の森たより №148号 暑い中をぶら~り 2024-8-25 | 宮沢の森便り

宮沢の森便り

横浜市瀬谷区の住宅地の中に宮沢ふれあい樹林があります。
このふれあい樹林で緑豊かな心休まる素朴な香りが味わえる場を
守り育てる為の活動を行っているのが宮沢の森愛護会です。

「暑いですね」「夏だから暑いのは当然」最近はこんな悠長な会話は通用しません。

命に係わる高温続き。今年だけの異常気象でしょうか?それともこの状態が「通常」になるの?

今年の台風1号は1951年の統計開始以降7番目に遅い5月26日でしたが8月に入ってからは連続の発生で現時点では10号が発達(予測955hpa)しながら本土上陸・縦断を狙っている

 

又、横浜市の月別平均気温を調べると今年の7月28.8℃(1897年*23.4℃)8月の現時点(8月23日)では29.7℃(1896年*は26.6℃)と既に3~5℃程度上昇している(気象庁資料より)

SDGsの目標1.5℃を遥かにオーバーしている。(*7月と8月では記録年が違います)

 

今回もストーリー無しで気ままな写真羅列で失礼します。

まずは、娘からの写真

朝開いて開いて昼には萎むツユクサは翌日に咲く分のつぼみを苞に準備しているが時にはそのつぼみが一日早く咲き「双子のツユクサ」となって見ることが出来るが非常に珍しい。

 

クモの体は黒ずんでいてきれいでないとの印象が強いがこんなきれいなクモも身近に居ます。

ワキグロサツマノミダマシもその一種です。

コガネグモ科で腹部側面が黒褐色なので「ワキグロ」。サツマノミとは京都府と福井県の一部で呼ばれている サツマの実(ハゼの実)に似ているのでこの名が付いた。

 

翅に子鹿(カノコ)状の白紋があるのでカノコガ。明かりには飛来せず日中飛翔する

 

白地に黒紋の特徴的な翅のモンクロシャチホコ(シャチホコガ科)

サクラやクヌギなどに集団発生する。サナギで越冬し7~8月に成虫となる。

 

ここからは暑い中をぶら~り歩きながらの写真です

アブラゼミの羽化。長年(7年前後)の土中での生活から人間世界へ入る際のイナバウア。

この姿は何度見ても感動します

 

 

イチモンジセセリ。後翅に銀紋が一列(一文字)に並ぶ。止まった姿が小型ジェット機?

 

シオカラトンボの♂ 月並みなトンボですが季節を感じさせる昆虫の一種です

 

太陽光を公平に受けられるように葉を付けたクワノキ。植物の知恵です。

 

雌雄異株のカラスウリ。これは実になる下位子房が膨らんでいる雌株。

 

夕陽が射し込む丸太に椅子にヤマグリが落ちていました。田舎を思い出すな~

 

数日前、夕立で充分な水分を蓄えきれいな緑色のコケ(ハマキゴケかな?〉

 

今日はすっかい乾燥し茶色になったコケ(ハマキゴケかな?)雨が降れば又緑に。

 

雄性先熟のクサギ。開花時はオシベを伸ばし花粉を出しメシベはカールして受粉能力なし。1~2日後?には受粉可能な雌性になってメシベが立ち上りオシベはカールする。

 

ヤブミョウガの実が黒く熟しました

ヤブミョウガの実一個から取り出した種子。球形の実に如何に沢山の種子を詰め込むか?不定型で隙間を作らない姿が最善。これも植物の知恵か?

 

地を這うコニシキソウと立ち上がるオオニシキソウ

小錦と言う力士が居たが比べようがないよね。

 

ヤブガラシの蜜に集まる昆虫。ハチの仲間が多いようです。

スズメバチの仲間(?)

アシナガバチの仲間(?)

 

地球温暖化によって「台風の発生個数は少ない傾向になるが発生すれば猛烈な勢力の台風になる可能性がある」と聞いた記憶があるが今発生している台風10号は正にこの通りのようです。