12月の月初めの最初の月曜日。
契約更新をした者だけが普通に過ごせる朝礼があった。
総勢28名。
しかし、契約更新をしない者が二人。
衝撃だった。
何故ならその人は・・・・・・いや多くは語るまい。
その細かい内情は、ここで書くべきではない。
では、
僕が何を言いたいのか?
その人の姿が、一年前の自分と重なるのだ。
ああ、
そうだ。
そうなのだ。
あの時、
一年前のあの時、僕は仕事を辞めた。
色々な、様々な思いを胸に抱え込んで、溢れ出しそうな気持ちで気が狂いそうだったあの時。
僕は自分の世界が重苦しいコールタールで隙間なく埋められたような気がしていた。
何をするにも苦しく、全てに足かせがついていた。
その人も今、そのような思いに囚われているのだろう。
苦しく切ない。
今年僕は、そうした部類の組には入らなかった。
ギリギリだったと自分でも感じる。
サラリーマンが気楽な稼業とは思ってなどいない。
ただ心身ともに削るような仕事から逃れたかった僕は今の生活に曲がりなりにも満足している。
だが会社からすれば、もっとやって欲しいと願うことだろう。
自分を壊してまで仕事をしようとは思わない。
何とか自分のものとして上手く仕事を回したいと日々もがいている。
あの日の自分。
その人は子供三人を抱えて来年2月に辞める。
願わくば、その人が上手く新しい仕事を見付けられるように。
ここでは直接書くことは控えるが、心の底から祈っています。
ふぁいと!