昨日土曜日は,仕事でした.朝から夕方まで,C++というプログラミング言語を素人に教えるという,とても忍耐力と根気のいる仕事でした.

 その帰りのことです.新幹線で博多駅に着き,在来線に乗り換えようと歩いていますと,出口付近で60歳代と思われる外国人のカップル(おそらく夫婦)がキョロキョロ辺りを見回しているのが目に入りました.10mほど歩くと,どいういう訳か,その男性の方と目が合ってしまい,「これは何か聞かれるな」と思っていたら,案の定声を掛けてきました."Nagasaki, Nagasaki"と言いながら,チケットを見せるので,見てみれば,およそ10分後に出発する長崎行き特急のチケットでした.

 時間的に余裕がなかったものですから,"Follow me, please."と言うと,私の意図を素早く察したそのカップルは簡潔に"Thank you."と言うと,私の後に付いてきました.なんなく乗り換え口を通過し,その特急電車が3番線から出発することを確認し,"Your train departs from track No.3."と言うと,再び簡潔に"Thank you."

 3番線に案内するわずかの間に2,3言葉を交わしましたが,印象的だったのは,私が"Are you familiar with the Japanese railway system?"と尋ねた時でした.彼は即座に,”I'm learning!”と応じてくれました."No"では素っ気ないし,"Yes"では親切に案内している人を馬鹿にした感じですから,”I'm learning!”という言い回しはその場にピッタリではありませんか!! 思わず感心してしまいました.

 さてさて,あのカップル,長崎ランタンフェスティバルを愉しんだでしょうか...?