お母さん
お母さんたくさん喧嘩してごめんね
イライラしてごめんね
優しくできなくてごめんね
お母さんを介助するようになって
子どものころあれこれ干渉されてたこと
過保護過ぎたことを
色々思い出すようになって
イライラしてしまった
お母さんいつから要介護になったんだったっけ
お母さんの老いに向き合うことができなくて目を背けるように生活をしていた
介護はお父さんがしていて
私はごはんの支度
介助をするくらい
買い物行って
ごはんの支度をして
仕事行って
夜遅く帰ってきて両親が無事で過ごしていたか確認するように
部屋を見回して
両親が寝ているのを確認して
自分の部屋に行く
要介護2のお母さん
週2回リハビリに通い
週2回訪問入浴してもらっていた
家の中で歩行器を使いながら歩く
どんどん老いていくお母さん
親も老いていつかは死ぬんだって
覚悟しなきゃならないと
毎日毎日自分に言い聞かせていた
毎日お母さんを思うと仕事中も買い物中も涙が出た
毎晩寝る前にどうしたら優しく接することができるか本を読んだり
携帯で調べたり
明日の夕飯は何を作ろうか
何を買いに行こうか
考えてメモをしたり
毎晩寝るときに泣きながら考えていた
毎日不安で仕方がなかった
毎日不安で涙が出てきた
明日は優しくする
明日は喧嘩しない
明日はちゃんとお母さんの目を見て話す
毎日寝る前に決めてから泣きながら寝ていた
そしておととしのクリスマス
孫やひ孫たちが集まりクリスマスパーティの日
お母さんがなかなか起きられないでいた
不安でいっぱいだった
料理を作っていても耳はお母さんの部屋に
ひ孫たちがわいわいしてるなか
お父さんお母さんの会話をしっかり
聞いていた
起きられるか?
子供らが来たよ
寝てるのか?
ほら、頑張って起きてあっちに行こう?
お父さんが一生懸命お母さんに声をかけてる
ゆっくりゆっくり起きて
ゆっくりゆっくり歩いてみんなのところに来た
少しホッとした
お母さん