89回目はORGAN INFERIORITY (器官劣等)です。
「器官劣等というのは、何も完全なる欠陥を示すわけではない。他の器官の機能と比較した場合に、比較的虚弱な器官の事を言う。つまり、個人が主観的にその器官の機能の使用において、困難さを経験することになる」
----- Dreikurs
「近代のアドレリアンの理論は、器官劣等が1つの直接的な決定因であるという捉え方はしない。劣等性、劣等感情、それらが重要なのであると。このように、後期のアドレリアンの理論は、もし、器官劣等を主観的に欠陥だとか、障害だとして捉えたのならば、その器官劣等が心理的補償のための可能な刺激剤となりえると考える」
----- Shulman
「アドラーにとって、”精神は身体にどう影響を与えるのか?””身体は精神にどう影響を与えるのか?”と言う事が問題ではなかった。というよりも、個人が人生の目標の追求のために、精神と身体をどう使用するのか?」
----- Mosak
アドラーの初期の文献には
器官劣等とそれに伴う補償作用が
アドラーの理論の基本的な概念を追求させた。
後に、個人心理学の全体論と目的論の原理を考慮にいれ
アドレリアン達は、器官劣等に対する個人の捉え方と反応が
重要なのだと認識した。
過保護やネグレクトのように
器質的、もしくは既得的な器官劣等は
1つの条件を創り上げる。
それは、個人が人生の有益な側面で
それとも、無益な側面で運動をするのか?
そのために自身の行動を操作する1つの理由として
使用する事を個人が決定することになる。