66回目はINFERIORITY FEELINGS (劣等感情)です。
「”劣等感情”というものは、すべての我々の心理的不適応における問題の基になっている」
----- Adler
「以前、私は1つの事実を主張した。人間であること、それは自身が劣っていると感じる事だ」
----- Adler
「”劣等感情”は、不必要な戦争にたいして代金の支払いを我々に誘発する。この地球上に生活するすべての人々にとって、より良く住みやすい地にしようとエネルギーを費やすのではなく、仲間に対して防衛的になり、非現実的で空っぽな勝利のための努力に代価を支払う事になる」
----- Dreikurs
「自己概念と自己理想との間に不一致がある時、劣等感情が確認される」
----- Mosak
劣等感情は、「自身は劣っている」という
個人の認識や信念から来る主観的な状態を表す。
それは、劣等認識を克服しようとする人間の努力、追求にもなり
一方では、人間の偉大な進化と繁栄につながるが
他方では、人間の不適応につながる。
しかし、劣等感なくして前進はない。
それゆえにアドラーは
劣等感情と優越性の努力と追求を
2つの基礎的で、お互いに連動する
人間が人間であるための条件として考えた。
アドレリアンは、
人生目標に向かう個人の動きに着眼点を置き
その動きの目的を理解するという観点で
劣等感情を捉えている。
Mosakはその動きの目的として6つ挙げた
1、自身の重要性を感じるため
2、優越感を得るため(罪を犯した人達や、罪悪感を持つことのない良識がない人達に対して)
3、過去の出来事に対する罪悪感を裏に隠すため(しかし、より良く改善された現状を作ろうという試みはない)
4、論理的な言い訳をして、本来持つ意図を欺くため
5、罰から除籍されるため
6、良い自分と悪い自分の間の葛藤を生むため
Sperberが言うには
劣等感情が我々を落胆させ、くじけさせたとしても
劣等感情は積極的な補償を促す効果を持っている。
「劣等感情は我々の感受性を刺激し、揺れ動かす・・・それはつまり、我々の感受性を洗練させ、我々の認識を研ぎ澄まさせる」
----- Sperber
アドレリアンにとっては感情が問題ではない。
それを人がどう使用するのかである。
劣等感情は、個人の勇気をくじくかもしれないし
共同体感覚を減少させるかもしれない。
また、困難に直面し、克復するために使用されるかもしれない。
それによって
個人の勇気感があふれ
増加された共同体感覚を導くことになる。