K:今日のテーマは前回の続きで、中学生の家庭学習のやり方・・
  今回も3つの観点、(場所)(もの)(方法)という所から見ていくことにしましょう。

M:中学生に合った続けられる家庭学習のあり方(形)は、
  ”確かな目的意識をもって、一人で進められる、興味のもてる学習を、自分の部屋でも家族のいるところでも行う”
  ということでしたね。
  ですから、(場所)(もの)(方法)の前に、まず、(目的)がくるんじゃないでしょうか。

K:そうだったね。中学生ともなると、納得した意義・目的がなければ何事もやりたがらない・・か。
  でも、当面の目的としては、定期試験のため、とか、高校受験のため、で十分だと思う。
  それで足りなければ、人間として成長して本当の自分を知るため・・となるわけだけど、その確かな理由付けが必要なら、本でもネットでも今ではいろんな方が情報を提供してくれているから、探してみれば共感できる答えが見つかると思う・・でも、それはもう少し先でいいかなー。

M:では、まずは(場所)なんだけど、やはり自分の部屋でするのがいいですよね、雑音がなくて・・

K:確かに、自分の部屋で勉強に集中できるのが理想的なんだけど、みんな経験しているように、まもなく友達のことや好きな歌手のこと家族のことなど、いろいろな雑念が湧いてきてしまう・・

M:そして、気がつくと、いつの間にか勉強が中断してしまっている・・

K:そういう場合、自分の部屋で集中集中と雑念と戦ってやるよりも、茶の間とかリビングルームで多少の雑音があってもリラックスしながら勉強する方が長く続けられるかな・・

M:音読とか集中が必要なのは自分の部屋で、作業的な学習は茶の間・リビングルームで、っと、うまく使いわけられるといいですね。

K:さて、次は教材(もの)。科目によって多少異なると思うから、例えば数学の場合はどうだろう?

M:学習の基本は理解して解き方考え方をまねることだから、考え方の道筋がたどれるような教材。そして、数学のような積み重ね学習が必要な科目では、前提となる知識・理解が曖昧な時にはすぐにフィードバックできるようなものがいいと思う。

K:確かに考え方の道筋をたどれるってすごく大事なことだけど、これって意外と少ないんだよね。
  例えば、証明問題などは、解き方の流れは、仮定から始まって、これに定理・公理などから導かれる関係などを補って必要要件を整え、結論に至るわけなんだけど・・
  考え方の流れは、その逆で、まず結論が言えるためには何が分かればいいか、それが言えるためにはその前に何が分かればいいか・・とたどって行って、仮定にたどり着けば考え方のゴールとなる。あとは、それを逆の順に、仮定から書いていけば、証明の解答ということになる。

M:要するに、考え方のわかる解説の詳しい教材ってことね。

  次は、(方法)なんだけど、
  これは、さっきも言ったように、理解してまねる、例題をじっくり読んで、考え方と解き方を理解してから、それをまねて、問題を解くようにする。
  ここには、自己流のオリジナルはいらない、ってことでいいでしょうか。

K:そうそう、ポイントは、例題をじっくり読んで、考え方と解き方を理解するってこと。
  読み方は音読でも黙読でもいいんだけど、読む自分が聞く自分に教えてあげる、というような一人二役を意識して演じてみるといいと思う。

M:確かに、他人に教えようとすると、かえって自分の理解が深まるって言いますよね。

K:読む自分と、聞く自分・・
  教える自分と、教えられる自分・・
  知っている自分と、知らない自分・・
  知らない自分? 未知なる自分?
  人間って・・ 不思議だなぁー

M:???





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