雰囲気だけで批判、勉強もせずに批判、相手の主張をバカにして批判、といったことは止めましょう。
色々な意見は当然あります。じゃ~自分はどう思うのかってっことでしょ?
よく、集団的自衛権は憲法違反だからダメって言いますね。
じゃ、憲法にそれが書いてあるか?っていったらハッキリとは書いてません。
そこで憲法を少し良く読んでみましょう。
前文に日本国憲法の趣旨が書いてあります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、
政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、
自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる』
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この文章が大前提となって、以下100以上の条文があります。
要約して書くと↓
自分の国のことだけ考えてちゃダメですよ。
自分の国の主権は維持し他国とは対等ですよ。
ってことですよね?
日本は世界の一員で、国際連合の一員としてルールを守りましょう、ということ。
では、その「国連憲章」には何て書いてあるか?
重要なところは7章の「平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動」って所です。
その51条に書いてるのが
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、
安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、
個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。
この自衛権の行使に当って加盟国がとった措置は、直ちに安全保障理事会に報告しなければならない。
また、この措置は、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持または回復のために必要と認める行動をいつでもとる。
この憲章に基く権能及び責任に対しては、いかなる影響も及ぼすものではない」(国連憲章51条)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
どの国も(個別的、集団的)自衛権の権利を害するものではないってハッキリ書いてある。
侵略はダメだけど、自衛(守るための戦争)はいいですよってこと。
これって、当たり前のことなんだけど、じゃ~何で日本では問題になってるのか?
それは日本国憲法の9条を見ると・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、
国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
1項は「2度と戦争しません」ってことで、立派な覚悟、宣言だと思います。
2項は「ですから、戦う力は全部持ちません」と書いてある。←これが大問題です。
戦力を持たずに国を守れるのか?と言う素朴な疑問です。
アフリカ北部や中東地域を見れば明らか。もっとも日本のような島国じゃないけど。
もともと日本国憲法は敗戦後GHQによって押し付けられた憲法です。
70年間一度も変えていません。
では今の自衛隊って違憲なの?
いいえ、解釈で「自国の防衛=自衛権」は国連憲章で保障されてますから、
個別的自衛権だけはOKということで、自衛隊は合憲とされています。
自国防衛、専守防衛ですね。あくまで日本独自の解釈ですが。。。
ですから、日本では自衛隊は軍隊=戦力ではないのです。
他国から見れば、立派な軍隊に見えるでしょうねぇ。
でも疑問がわきます。
個別的も集団的も一つの自衛権と国連憲章でハッキリ固有の権利って書いてあります。
じゃ~日本国憲法の第2項のほうが、実は国連憲章違反じゃないのか。
固有の権利を持つなと日本国憲法は言ってるんだから。
少なくとも、現在の世界情勢を見れば、第2項は国際常識から相当外れています。
とは言え、護憲派の方々は2項があるから、戦争に巻き込まれなかったと本気で考えてます。
たしかに、それを楯にして海外派兵はしませんでした。PKOを除いて。
しかし、日本の独立と同時にアメリカと「日米安全保障条約」を結んでいます。
これって、本来、集団的自衛そのものです。
この場合権利ではなくアメリカは日本を守る義務を条約上負っています。
その代わりに、日本が独立した後も基地を提供する義務という相互条約です。
昔「非武装中立」という言葉がありましたが、非武装で自国の安全と中立が本当に守れるのでしょうか?
日本国民全員の覚悟があれば、できるかもしれませんね。
自分の家族が何の罪も犯してないのに、無理やり他国の力で言いなりになる覚悟です。
そんなことない、善意を信じようって人は、韓国や中国の言いなりになるのでしょうか。
遠い場所、知らない人だったら、まだ我慢できても・・・
自衛=安全保障をどう考えるかで違ってくることでしょう。
憲法があったから、安全だったのか?
日米安保条約があったから、安全だったのか?
ただアメリカの政策がいつも正しいわけじゃない、現にイラク戦争の後、今では混乱してる。
イラクがクェートを侵略した時は巨額のお金を出したにも関わらず、世界的には評価されてない。
ウクライナは未だに解決していない。
小泉政権下の特措法により、イラクへは後方支援したが、現憲法の下では違憲性が高い。
今の安保法案も違憲だという学者は多い。
自衛権は人類固有の権利なのですがねぇ。ただ個別的自衛権の下、戦争に突入した過去はある。
それであっても、現憲法の9条が、おかしい、と私は考えます。
ただ、みんなが一番不安に思ってる事、「ズルズルと海外で戦闘が起こり死者がでる」
「アメリカの言いなりで、紛争に巻き込まれる」本当に日本独自の外交、戦略ができるか?
今の政治家、私たちも含め、いざと言うときの覚悟はあるか?
今の官僚、政治家に適切な判断ができるのか?
その為の、歯止めは絶対必要だと思いますが、野党の反論は何か変だ。
もっと正々堂々と議論して、歯止めを如何にかけるかの政策論争にしてほしかった。
今のままの法整備では、自衛隊は動けない。
昨今の情勢を考えれば、かえって自衛隊に危険が及ぶと思う。
自分の身を守る自衛権を、あなたはどう考えるのでしょうか?
いい加減、「戦争法案」「徴兵制」「憲法違反」といったスローガンは止めたらどうか。意味ない。
私は、憲法9条を変え、自衛隊を軍隊と認めた上で、世界平和と秩序の為の戦略をとるべきだと思う。
解釈論で個別的だ、いやそれは集団的だ、と事あるごとに国会論議をするのでしょうか?
戦争を本気でしたい国なんてない、が、紛争やイザコザは多発してる。
日本はアメリカと安保条約を結んでいるが、比較的に国際的には嫌われていない。
嫌ってるのは中国と韓国だけだ。
その立ち位置を最大限活用した世界戦略を立てて欲しい。自国のことのみに固執せずに。
アメリカは大事な同盟国だが、言うべきことは、しっかり言って欲しい。地位協定を含み。
昨今の実りのない議論やデモは、いい加減に卒業したらどうだろう。
単純に雰囲気だけで判断しないでほしい。戦前とは情報も国際感覚も違う。
古い昔の左翼系のデモやスローガンから脱却してほしいと思う。
本当の平和を願うのであれば、しっかりと見て、調べて、どうすればよいのか考えて欲しい。
それが、自立するということだと思う。
今回の安保法案、衆議院通過で参議院に移り、最終的には成立するだろう。
私はそれで良いと思う。存立危機条件という、曖昧な概念を要件に使うのに不安もあるが。
それより心配なのは、ヒステリックになる現在の国会議員だ。
どこまでが良くて、どこからがダメなのかの冷静な判断、思考ができるのだろうか?
国会は何をする場所なのか、改めて考えて欲しい。政党とは一体何なんだ。
姑息な手段は見ていても気分が悪くなる。堂々と議論しろ。
たとえ、日本が軍隊を持ったとしても、その抑止力を正しく使い、判断し世界戦略を立てる。
戦争をなくすため、アメリカのように簡単に力を行使するのではなく、抑止力として使う。
その為に日米の協力は必要だと思う。
抑止力とは力を持つことです。力を使うこととは違いますよ。
残念なことですが、それが現実です。
特に、南シナ海、東シナ海、台湾海峡、北朝鮮の拉致、沖縄、北方領土、・・・一杯あるなぁ~~
日本だけが、世界から離れているわけにはいかない。
日本の今までのブランド力、平和力を十分に使いこなせ。自衛隊のPKO活動など。
官僚も政治家も正面からあらゆる問題を見つめなおし戦略を立てよ。特に外交。
本当の意味で、自立せよ。自分自身への自戒を込めて・・・