想い。 | MK’S BAR

想い。



『新婦様・・・お父様、お母様はご健在でいらっしゃいますか?』



8割は健在、あとの2割の方もどちらかはご健在。



新規下見の館内案内で・・・・・教会の聖壇に上がったところで、僕はこう話し始めるのです。









『父と歩くバージンロードは過去を振り返って想う道』



自分を生んで、育ててくれた両親。

日々の成長を共にした兄弟。


父と腕を組むのは何年ぶりだろう?


白い大理石のバージンロードに差し掛かろうとした時に・・・・・突如、母が現れた。

母の手がワタシの頭の上に優しく伸びて、ウエディングヴェールを降ろしてくれる。

そう言えば、ワタシのウエディングヴェールは上がったまんまだった。

その事に気づき、美容師さんに指摘しようと思っていて・・・忘れてしまっていた。


『綺麗だよ、幸せになりなさい』


結婚式はこれからだと言うのに、ワタシは涙を抑え切れなかった。

最後列の友達も泣いている。


過去に感謝しよう。

両親に、兄弟達に、親戚のおじさん、おばさん達に。

青春を共に過ごした友たちに。




白い大理石張りのバージンロードは18メートル。

過去を振り返るために必要な・・・長さ。








・・・・・・と言うような話を、感情を込めて熱く語ります。

ほぼ百発百中で・・・・・新婦ちゃん、泣きます。




で、僕も泣きます。








(V)