都市伝説~《あの日の口裂け女》 | MK’S BAR

都市伝説~《あの日の口裂け女》

古い民家が立っているいつもの曲がり角を曲がったところで、少年は足を止めた。

初夏の季節にはそぐわない白のオーバーコートを着た長身の女がそこに立っていたからだ。

真っ黒で長い髪は手入れが行き届いていないように思えた。

何よりも顔の下半分を覆い隠している大きな白いマスクが少年の目には奇異に映った。

『ワタシ・・・・・』 え?近づいて来る女を前に少年は動けないでいた。

『ワタシ・・・綺麗?』

まるで地の底からわき上がって来るような女の声。少年は必死でうなづいた。

『これでも?』

マスクを取った女の口は、とてもこの世のモノとは思えない程醜くおぞましく

大きく真っ赤に裂けて、耐え難い臭気を放っていた。





口裂け女。



1970年代の終わりに突如、日本全国の小学生達を恐怖に陥れた都市伝説。



僕は当時小学校の低学年でした。



『綺麗?』と聞かれて『きれいです』って答えてしまうと・・・『切れい??』と言って包丁を持って追いかけて来る・・・・・とか。



足の付け根にスイッチが付いていて、そのスイッチを入れると50Mを3秒で走るとか。



『○○町の二丁目辺りで口裂け女が出たらしい』 『5年3組の男子が口裂け女を見たらしい』



まことしやかな目撃情報も相次ぎました。(しかしその目撃者にはどうあってもたどり着けない)



これは多分僕の歪曲した記憶なんですけど・・・・・
『口裂け女が出没しますので、低学年の皆様は集団下校してください』
なんて全校放送を聞いた記憶まであります。



CIAが噂の広がり具合を検証するために実施したテストなんて説もあるそうで。


なんにしても、インターネットもメールも無かったあの時代に・・・子供達の口コミだけで日本列島を席巻した《口裂け女》



最初の噂を口にした人物に会ってみたい。(笑)