回想《ネオンと白い煙、26歳だった夜の話》 | MK’S BAR

回想《ネオンと白い煙、26歳だった夜の話》

お気に入りのブーツのかかとがアスファルトの小石を潰した。


立ち止まり、煙草をくわえて火をつける。


澄んだ真冬の空気に、白い煙りを吐いた。


不意に声を掛けられる。



『火を貸してもらっていいですか?』



ライターの灯が僕に教えてくれた。


火を貸した相手は、艶やかな黒髪のショートカットで、目鼻立ちが整った美しい女性だった。



二人でしばし、白い煙りを吐く。



口説くには充分過ぎる時間……しかし僕達はすれ違っただけ。



寂れた小さなネオン街。



こんな男女の出会いも有るんだな。






後日談『いやぁ~~今思えば、コレって絶対、逆ナンだったと思うんですよね~~俺とした事が、凜とした彼女の美しさに呑まれて……誘えなかったなぁ、アハハ♪』


(爆)