《モンスター(常軌を逸したゲスト)達との闘い②》倒れこむ女性ゲスト。 | MK’S BAR

《モンスター(常軌を逸したゲスト)達との闘い②》倒れこむ女性ゲスト。

ふらふらと酩酊して歩く女性ゲストの後ろを俺は歩いていた。


突如、女性は後頭部から俺の方向へ倒れかけた。

顔は完全に天井を見上げてしまっている。


支えようと女性に近づいた次の瞬間………



12月。年の瀬も迫った冬の夜は、街の様子も何処か色めき立っている。

この街も例外では無く、その夜ホテルは多くの客を呑み込んでいた。


忘年会がピークのその夜、忙しい中にも…いつもの「綺麗な女性ゲスト」探し…に余念は無く、あるパーティーで相応する女性ゲストを見つけだして、浮かれながら仕事をこなしていた。


二時間後。


次々とホテルが呑み込んだ客を吐き出していく。俺はゲスト達を見送るために、宴会場のホワイエに立っていた。


その綺麗な女性ゲストは豹変していた。



酔っている。
いや、酔うという次元を越えている。


何度も倒れかけながら……
……トイレへ行こうとしているのか?



綺麗な女性ゲストのあまりの変貌ぶりに……「酒は飲んでも呑まれるな」と、心の中でつぶやき、幻滅をしながらも……


……何かあってはいけないと、ふらふらと酩酊して歩く女性ゲストの後ろを俺は、歩いていた。


突如、女性は後頭部から俺の方向へ倒れかけた。


顔は完全に天井を見上げてしまっている………





……支えようと女性に近づいた、次の瞬間。


吐いた。

汚物を。


天井を見上げたまま!



地球にはもちろん引力がある。

………………………………そこには、汚物にまみれた二人の男女がいた。



元綺麗な女性ゲストとホテルマン。



貴女とはもっと違う出会い方をしたかった。


あぁ 哀しきホテルマン。

愛しいお客様よ。