モンスターにぶっかけ。 | MK’S BAR

モンスターにぶっかけ。

業界陰用語「ぶっかけ」


そして「モンスター」


モンスターとはクレーマーを遥かに凌駕する、ゲストの事。


俺が勝手にそう名付けています。



ある日の披露宴で。

「マネージャー、すいません。会場でぶっかけがありました。」

すぐに飛んで行くと…
レセプタントが下げモノをしていた時に、醤油の入ったお皿をテーブルに落としてしまい……その醤油のしぶきがゲストに掛かったかも……と。


着物の女性でした。


うわぁ着物かよ~


と、ドキドキしながらゲストの元へ……。


「申し訳ございません。御召し物は大丈夫でしょうか?」


と、確認したら……
掛かってない。よかったぁ……。


ゲストの女性も「大丈夫です。」とおっしゃるので……

丁重にお断りしつつ、名刺だけを渡して引き上げました。



数日後……。

この女性から電話がありました。



帰って着物を見てみたら、やっぱり掛かっていた…高価なモノだから、どうしてくれるんだ。弁償して欲しい……と。


来たよ~(汗)


でその着物を回収に行ったんですが……



違和感有り。



ゲストの言動。

シミの形、位置、色。


弁償しろとおっしゃる女性をなだめつつ、専門の店でシミ抜きをさせて頂きますから……と回収。


その足で専門業者の元へ……。


言われた事は……
「うん、これは醤油じゃないな。」

「しかも数日中に着いたシミでもない。」



なんどすとぉ、おやっさん!



専門業者が調べたらわかるらしく……

その女性に証言してあげるとも言ってくれましたが……。



哀しいかな、人気商売。

幸いクリーニングでシミは綺麗に取れましたし……

喧嘩もしたく無いし、

何より新郎新婦ちゃんに申し訳ないので…


これ以上の事を追求された時は、丁重に事実を突き付けようと……


クリーニングに掛かった経費はうちが持ち、菓子折りを持ってお詫びを致しました。


ま納得されましたが。


何時、何処でついたかもわからないシミをホテルの責任にするとは……


モンスターめ。


だって俺も当日、確認したからね……絶対、掛かってなかった。


言動も変なトコあったから、絶対確信犯だ。





「お客様、このシミは当ホテルでついたモノではございません。」

「言い掛かりはやめて頂きたい!」



ふぅ。


言えるものなら言ってみたい。


ホテルマンのみんな、ぶっかけには気をつけよう!