今更だけど


『歳をとればお前もわかる』と

母は 言っていた


一つ一つが 今の私に降りかかる


同じ思いをこれから

私も味わうのだろう


不安、寂しさ、孤独、命の儚さ、尊さ


それを乗り越えた先

死への恐怖も無くなるのだろうか


母は強かった


今更だけど

私は自分の事ばかりが優先だった


もっともっと母と会話して

心から寄り添うことができてたら


そんな時間をたくさんつくれる思いやりが

優しさがあったなら


今こんなに後悔しなかっただろうか


文句ばかり言ってた母の料理も

今更だけど食べたいし


山積みになった着ない洋服をみては喧嘩した


きっと うるさい娘と思ってただろう


桜


いつまでも元気でいると思ってた母は


誘った花見の日を最後に外出が途絶えた





桜の木の下でお団子をお団子食べながら

口数少ない私たちは

それでも幸せだった


風のない穏やかな春の日桜


あの日

『桜 見にいこうよ』と誘って

気持ちよく返事してくれたお陰で

私の心の中にずっと母と桜の桜思い出が




この季節のたびによみがえる





今更だけど

ありがとう お母さん


もう直ぐサクラ咲くよ


空から見ててね