こんにちは。
BookTalker の山元です。
今回は総理大臣の器について 私の意見を述べたいと思います。
10年くらい前のことだったと思います。
私は、小沢一郎さんと管直人さんが囲碁対決する場面を お二人の取材する機会がありました。
ところが、小沢さんの機嫌が悪く、以前別の記者が小沢さんのバッシング記事を書いたことを持ち出して「何も話さん」ということになったのです。
私が困り果てていると、管さんが私を見てニコニコしながら、小沢さんに「そう言わずに・・・」 と言って、私に助け舟を出してくれたことがありました。
その後、私の中には 管さんに対していい印象だけが残りました。
管さんの総理就任後、管さんという政治家について 取材する機会が増えました。
過去、管さんに御世話になったという ある衆議院議員は、私にこう話しました。
議員 「管さんは小沢さんのように、子分の面倒をみるような人ではない。 自分にとって利益になるとき、使えるうちは付き合うが、必要でなくなると ゴミのように捨ててしまう薄情な方です。 私はそのような場面をいくつもみてきました」
昨年の参議院選の前に、沖縄選出の 喜納昌吉(当時)参議院議員にインタビューした時の話です。
喜納 「私は管さんが選挙応援で 沖縄に来た時、沖縄の基地問題をよろしくお願いします、と言ったんだ。 ところが管さんは、沖縄問題は重いから・・・沖縄は独立した方がいい、というんだよ」
喜納さんは、あきれて それ以上何も話さなかったそうです。
また、ある大物政治家に、政治家として管直人と小沢一郎をどう思うか?という質問したことがあります。
議員 「私は小沢も管もよく知っている。私は小沢は嫌いだが、彼には政治家として大切な国家観を持っている。管にはそれがない。 政治家の技能や知識、器という面でも 小沢の方が断然上だ。 一緒に酒を飲むのは、管の方が楽しいが、総理の器ではない」
私は 管さんと小沢さんを語る上で、二人を身近で見てきた この議員の発言に、すべてが集約されていると思います。
阪神大震災が起きた時、社会党の村山富市さんが当時の総理大臣だった。
村山さんは、自らの意志ではなく、担がれて総理大臣になったという経緯があります。
しかし、村山さんは総理として、自ら震災という国難に逃げることなく、真正面から向き合った。
当時 村山さんは、震災の各対応部署に出向き、総理大臣であるにもかかわらず、「どうか力を貸してください。よろしくお願いします」 と頭を下げて回った。
村山さんは、自分に力がないことを 自ら十分理解していた。 その反面、一国の総理として 国民を守らなければならない使命、良識も持ち合わせていた。
だから、総理としてのプライドや恥も外聞も捨て、頭を下げて回った。
村山さんとしては、一国の長として 自分にできる唯一の方法だと考えたわけです。
総理に、頭を下げられた側としては、「よし、わかった」 となった。
小里復興大臣の下、日本の国政、地方行政の各機関が一丸となって 対応にあたった。
そのため、迅速に震災被害の対応を 進めることができた。
多くの被災者の命を救うことができた。
村山さんが 総理としてのプライドを持ち続けていたら、阪神大震災への対応、復興は延々と進まなかったでしょう。
さて、管さん・・・
前回お話ししたように、鳩山前総理は 民主党を分裂させたくないという純粋な思いを 管さんに利用されてしまった。
当然、鳩山さんは、管さんの態度に烈火のごとく怒り出しました。
純粋な思いを踏みにじられただけに、怒りも尋常ではない。
何があっても管さんを引きづり降ろすつもりです。
現在、鳩山さんと小沢さんグループは、管降ろしに向けて 臨時両院議員総会を開くため 署名を集めている。
管さんは 個人の間での不義だけではなく、国政の場で自己保身のため 不義を働いてしまった。
管さんには、国難を乗り切れる力だけでなく、 信用までもなくしてしまった。
仲間を そして、国民を騙してしまった。
用済みの人間をいとも簡単に切り捨て、仲間を踏み台にして生きていく人間に 国の舵をとることはできない。
永田町は 戦国時代の様相が呈してきました。
枝野、岡田、仙谷、海江田、原口 ・・・
ポスト管を狙う面々
そして、裁判で出遅れている小沢一郎。
時間はかかっても、いずれこの混乱は収まるでしょう。
鳴かぬなら 鳴くまで待とうホトトギス
戦いを制し 国家泰平の世を築くのは だれか?
国民に対して 「義」 の精神を持ちえた政治家が 最後は天下をとることになることでしょう。