日銀が買っている ETF の手数料は誰が払ってるのかな?
日銀が保有しているETFに対して払っている手数料は、主に信託報酬と呼ばれるものです。信託報酬とは、ETFの運用会社と受託銀行に支払われる報酬で、ETFの残高に対して一定の割合でかかります。信託報酬の額は、ETFの種類や運用方針によって異なりますが、一般的には0.1%から0.5%程度の範囲です¹。

日銀が保有しているETFの残高は、2023年8月時点で約37兆円です。このうち、TOPIXに連動するETFが約36兆円、設備・人材投資ETFが約1兆円です。TOPIXに連動するETFの信託報酬は、2022年10月から信託報酬が最も低い銘柄を買い入れる方針に変更されたため、0.12%に引き下げられました。設備・人材投資ETFの信託報酬は、0.59%です。

したがって、日銀が保有しているETFに対して払っている手数料は、以下のように計算できます。

- TOPIXに連動するETFの手数料:36兆円×0.12%=432億円
- 設備・人材投資ETFの手数料:1兆円×0.59%=59億円
- 合計:432億円+59億円=491億円

以上のように、日銀が保有しているETFに対して払っている手数料は、約491億円と推定できます。ただし、これはあくまで目安であり、実際の手数料はETFの残高や信託報酬の変動によって異なります。また、日銀はETFの分配金も受け取っており、2020年度の分配金は約1兆1,000億円でした。この分配金は、手数料を上回る額であることがわかります。


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