特発性アルドステロン症⑤ 

 

 

中央採血室「ちょっとチクッとしますよ」

前回までとは異なり今回は確かに、「ちょっとチクッとしますよ」でした。前回、前々回が10段階中8とすると、今回は4レベルの痛さでしたから差は大きいです。ちなみに、デキサメタゾン抑制試験の時の看護師さんは痛さ0です。

これはもはや、採血担当の技師さんの差によるものと確信しました。痛かったときは採血した所が赤紫色になっているのですが、今回はやや赤い程度です。

次回も今回の技師さんに当たりますように。

 

 

 

今日の診察

今日は7月31日(水)です。現在お世話になっている病院の初診が、今年の1月31日(水)でしたので、6か月経ちました。今まで、これ程長期にわたって同じ医療機関にお世話になったことはありませんでした。主治医の先生にも惠まれて治療も無事すすんでいます。

 

さて、病院の方ですが今回は約2か月近く間が空きましたが前回とは異なり少し待合室が空いているような気がしました。ところが私の診察が終わるころには待合席が一杯になっていて混んできたように思えたのですが、実は患者さんというよりも付き添いのご家族が多いようでした。

ご年配の方が多かった為のようです。

 

 

久々の主治医の先生は変わらず優しい笑顔で迎えてくれました。人に接する時はこうあらねばならないと、強く自戒させられます。

 

 

肝心の血圧は落ち着いており、高くもなく低すぎることもなく安定した数値で問題なく、薬(アムロジピン錠とミネブロ錠)の効果が出ているようです。


120/80

 


肝機能・腎機能に関しても問題ないとのことでした。

 

 

ただし、やはりACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の数値が高い(115)ようで、前回(77.2)の検査時よりも上昇していました。よって、コルチゾール値(14.8→16.5)も高め。

 

なので、そろそろ下垂体MRIを撮っておきましょうという流れになりました。

 

前回の撮影で見えた微小な腫瘍のようなものが大きくなっているのかどうか確認しておきたいということです。比較することによって、微小な腫瘍の影響によるものなのか、それともストレスの影響なのか見ていくことになりました。

3月の検査入院中のACTHは50台で推移していましたが、このところ100を超えることが多いので、やはり数値としては高いとの判断です。

 

 

このところ、アルドステロン症中心の診察でしたが、今回は下垂体に関する診察が中心となったので、やはり先生のお話の内容は一気に重いものになります。先生としては、アルドステロン症よりもクッシング病を注意すべき疾患としているからこそだと思いました。

 

 

MRIは、お盆休みや次回診察の都合等も考慮して8月下旬から9月上旬が良いでしょうとのことで、そのあたりで調整をはかることになりました。



少し気になった事を質問してみました。

 

「下垂体に疾患がある場合、今日検査した結果の数値に異常が出てくるものがありますか?」とお伺いしたところ。

 

 

血圧・血糖値・コレステロール値が上昇することがあります。

 

(HbA1cの数値は高めではあるものの異常値ではない。コレステロール値は正常範囲内であるけれども高血圧症の場合はもう少し低い方が良い)

→もう少し様子を見てコレステロール値が高めであれば薬を処方するとのことです。以前のクリニックでも検討されていました。

 

 

また、

カリウムの数値は下がってきます。

 

但し、ミネブロ錠にはカリウムの数値を上げる働きがあるので、現在のカリウムの値に影響があるかどうかは不明。


血圧↑

血糖値↑

コレステロール値↑


カリウム↓


 このような状態になるようです。

 

 

 

ACTHはストレスの影響?

 

検査入院中はACTHの数値が落ち着いており、ストレスの影響によるのではないかという、先生のお話もありましたが正直どうかというと、

入院中は日常生活の煩わしさから解放されて、正直言って快適(?)

 

①   血圧は看護師さんが定時に測ってくれます。

②   処方薬も看護師さんが忘れずに持ってきてくれます。

③   食事も美味しい。しかも配膳あり。食事の用意や後片付けもしなくて良い。

④   ややこしい仕事の話は来ないし、めんどくさい電話も来ない。

⑤   優しい主治医の先生が毎日様子を見に来てくれる。

⑥   看護師さんが皆さん親切で丁寧。

 

 

日常生活がストレスに満ちているなんて絶対口外できません。ここだけの話。

 

 

今、お世話になっている病院に通うのは正直言って楽しいです。

もちろん、ちょっと厄介な疾患を抱えているのは確かなのですが、主治医の先生に現在の症状を報告する。調剤薬局の薬剤師さんと処方された薬のお話をする。こんなことでも、日常生活から少し離れて過ごす時間が持てるのが凄く楽しいことです。

過去数十年、幸いにも定期的に病院通いをすることはありませんでした。急な症状(インフルエンザ・ノロウィルス・コロナ感染症)で耐えられないような状況に追い込まれない限り市販薬で堪えるようにしていました。これは、私個人の医療不信によるものです。コロナ感染症の時もさんざん振り回され随分な思いもしましたが、「捨てる神あれば拾う神あり」これまでに感じたモヤモヤとした思いを全て払拭してくださったのが、今お世話になっている主治医の先生です。

 

 

専門分野に詳しく、患者には丁寧に優しく接する。

専門家とはかくあるべし。

人とはこのようにあるべきという姿勢を示してくださっているようで、深く感謝しています。