もうすぐ発表会、で、当然衣装の配布が近日中にあると思う。。。
ほんと、友達から聞くと、フラダンスにしろ何にしろ、踊り系の習い事は、オーダーで衣装を作らないとならないところが多い中で、基本、レンタルでよい、というのは助かっている。
ま、お直しがいる、というのはしょうがないとして、金銭的にも、狭い部屋のワードローブの許容量的にも、ほんとこれは、ありがたい。。。
で、毎度、この衣装配布がある度に思い出すことがある。
子供の時に習っていたバレエ教室も、ありがたいことに、基本、レンタル、で衣装を借りられた。
当時、少ない家計をやりくりしていた母が、これはほんと、金銭的に助かると言っていた。
昔は、今のような不織布の軽くて大きなバッグなんてないから、水色のビニール袋、に借りた衣装を入れて、抱えて持って帰ってたと思う。
持ち運びにほんと、苦労したけど、なんせ、高価なものだけに、小学校の低学年までは、親が必ずつきそいで持って帰らないとならない、と言われていた。
子供だけで持って帰ろうものなら、先生がその子の家に電話をして、大事なものを子供だけで持って帰らせるなんて、どういうことか!と言われて、親が来るまで、衣装を渡してはもらえなかった。。。
どれほど衣装が大事か、自分が転んでも、衣装だけは助けるように!?と言われて送り出されてた。
で、、、ある時、別スタジオを借りてのリハーサル、があり、人数も人数だったので、バスで行かないとならない遠いスタジオまで出かけることになった。当然、衣装持参で。
雨が降っていて、慣れないバス、当然、荷物に対する注意が散漫になる。。。
一人、こともあろうか、衣装をバスに置いて行ってしまった生徒、がいた。
当然、先生はもう、手がつけられない、、、ぐらい怒り、もう、リハ始めるなんて雰囲気にも全くならず、皆、やばいな~、、、と怖くて震え上がってしまった。
私は当時まだ、小学校1年ぐらいだったか。当然母が付添で来てくれてた。衣装は母が持ってくれたから、私はとりあえず、無事に衣装をなくすこともなかった。
もう、シーーーーーーン、、、としてしまい、雰囲気、凍りついてた。
小さな子供達まで、もう、しゃれになんないぐらいおびえてしまい、泣きだす子もいた。
さすがにこれはまずい、、、と思ったのか、いきなり先生が私、に話しかけた。
「ねえ、○○ちゃん、○○ちゃんは、命の次に大事な衣装を忘れたりはしないわよね?」
いや、参ったなんで私、なんだろうか?
先生は、私の同級生のお母さんだったから、お家にも遊びに行ってたし、皆がおびえるほど怖がってなかった、というのもあったと思う。
が、この状況で正しい答えをする、というのは、子供には荷が重すぎる。。。
後方、には、この先生より遥かに怖いうちの母、が控えている。
毎度、余計なひと言、を言う落ち着きのない、お調子者の私は、いつも家に帰ってから、正坐させられて、さんざんこの母から怒られてた。。。
私にしてみれば、友達のお母さんよりも、自分の母、の方が遥かに怖い。。。
どうしよう。。。迷った。何と答えれば、母の逆鱗に触れずに済むであろうか?
一方、この凍りついた雰囲気を解消すべく、先生が私に話しかけたであろうことは、子供でも解った。。。
どちらも満足する答え、を出すのは難し過ぎる。。。
で、、、私はより怖いと思っている方を取ることにした。つまりは、うちの母、だ。
「い、いいえ、先生。命より大事なものは、衣装じゃ、ありません。お、お母さんです・・・。」
必死になって考えた答え。今でもちゃんと覚えてる。
だって、母がいなければどこへも行けないし、衣装も直してもらえない。そもそも、習い事なんてできない。
やっぱり、衣装より大事だろう!と。
当時は、命の次に衣装なんて、母が聞いたら、きっと、自分は衣装より後か!と怒られると本気で思っていた。
先生は一瞬きょとん!?としたが、間、を置いて、笑いだした。その他大勢の方々、にも大爆笑された。。。
「そうよね、お母さんよね、命より大事なのはね~、、、。」とすごく納得して、ほほ笑みながら、許してくれた。
偶然、この場を和ます、という大役も果たすことができ、無事、リハスタート、、、となった。
当の母、は、こいつ、また変なことを!と一瞬思ったものの、ま、内容が内容だけに、ちょっとはにかんで笑ってた気がする。
冗談抜きに、自分の発言でこの母、を凍らせることは幾度とあっても、微笑まれる、という経験がほとんどなかっただけに、これは数少ない経験の一つ、、、だった。
帰り道、気持ち悪いぐらいに母が優しくって、きっと、こんなに優しい、ということは、本当は怒っていて、どこかに捨てられるんじゃないかと、本気で心配した。
そう、衣装が配られるたびに、このことを思い出してしまう。
大事な衣装、というのは、耳タコで言われたので、よく、大きな衣装袋にガンガン衣装をほおり込む様を見ると、だれかに怒られるんじゃないか、と、ビクビクしている自分に気付く。
衣装で走り回ろうものなら、ほんと、物差しでぶっ叩かれてただけに、子供が衣装を着て走る様、を見ると、泣きたいぐらい、怯えてる自分に気付く。
三つ子の魂、、、ではないが、子供のころの記憶は、ほんと、強烈に残るものだな、、、と思う。
