こんにちは
ケイです
「オーガニックの背景」
\ 化学肥料は何が問題なの? /
前回のプログで、化学肥料のはじまりについて触れました。
簡単に要約すると、
化学肥料は、19世紀イギリスの農業不況を打開するために開発された。
産業革命以降、増加し続ける人口の食料問題を解決するために
使用が増大された。
と言う事です。
どちらも、しっかりとした大きな役割を果たしてます
でも、化学肥料開発当時も、危険視する声がありました。
そこで、この問題を解決するために、1908年に、ノーフォーク農業試験場を設立し、12年間にわたる試験を行いました。
その結果、適切な使い方をすれば、化学肥料を使わない土壌とほぼ同じに維持できることを明らかにしたこことで、適切な使用法のもと、化学肥料の使用が広まりました
ところが
第2次世界大戦以後、人口は更に急激に増え続け、狭い農地で食料を増産しなくてはならず、肥料の効きに即効性のある化学肥料の使用量が増大しはじめました。
この、増大な使用量により、化学肥料の問題が発生したのです
<化学肥料の使用量増大による問題>
1.化学肥料を使用した農業は持続可能ではない。
化学肥料を作るには化石燃料が必要で、その採掘可能年数は、
リン鉱石 260年
カリウム鉱石 約290年
という事。資料(U.S.Geological Survery,2018)より計算
2.化学肥料を大量に使用すると、土壌環境が悪化する
本来、土壌の中には沢山の微生物がいました。
植物は太陽を浴びて光合成をおこない炭水化物を作り、その一部を土壌に流出し、微生物のエサとなります。
微生物が枯れ葉等を分解しミネラル(チッソ、リン酸、カルシュウム等)を作ります。
植物は根を一生けん命に伸ばし、栄養分となるミネラルを吸収する。
という、共生関係が成り立ち、土壌は豊かさを保ってました
しかし、化学肥料が多量に使われることにより、根を伸ばす必要もなくなり、微生物が減少し、共生関係が崩れ、土も固くなり、細菌が発生し、農薬が必要となるのです。
3.過剰な化学肥料による健康被害
科学肥料の成分「窒素」は植物内で、「硝酸態窒素」になります。
体内で、「アミノ酸」と結合し、「ニトロソアン」という発がん性物資になります。
血中でヘモグロビンと結合し、、「メトヘモグロビン血症」を発症し酸欠になったり、死亡する可能性もあります。
1980年第にアメリカで起こった、「ブルーベビー症候群」は、赤ちゃんが酸欠によって青くなり突然死した事件です。
4.植物が使いきれなかった窒素が地下水に流れ込むことによる環境汚染問題に流れ込む事の問題
下記、「環境省 水・大気環境局 土壌環境課 地下水・地盤環境室」
パンフレットを参照して下さい。
このように、化学肥料を使う事による影響は沢山あるのです。
そして、農薬は、化学肥料の使用により必要になったのです。
そして、化学肥料と農薬により、
土がとんでもないことに
こちらについては、農薬のあとでまとめたいと思います。
それでは、
次回は、「農薬のはじまり」についてです。
つなたい文章ですが、
また、お付き合いいただけると嬉しいです
長いお時間お付き合いいただき、
ありがとうございました