愛する事は一苦労 | mk14ebr 智&翔 わちゃわちゃ

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智くん大好きが引き金で
嵐のお山コンビに希望と願望を募らせた妄想100%のBLのお話しです


BLです 彼らの名を借りた妄想願望の話です
ご理解のある方のみお読みください





「だから それは チュウが決めれば良い事じゃん」




「そうなんだけどさあ やっぱ 迷惑掛けるじゃん」




「そこは お互い 納得出来るまれ 

話し合うしかねえんじゃね」




休暇中の大ちゃんは 

伸び放題に伸びた髪と髭を 無造作に束ね

耳には 小さなリングのピアスが揺れていた





「一応ね・・・一応 了解は貰ってんけど・・・」




「じゃあ良いじゃん 何 気にちてんらよ」





自由を手に入れたのに 外出もままならないのか

小柄で華奢だった大ちゃんは

心なしか ほんのりぷっくりしていた




「ほらあぁ・・ファンがさあぁ・・・」




「ずゅっとじゃねえんらろ?」




「う・・・ん・・長くても 1年くらいの予定やけど」





「しょれくらいだったら 良いんじゃん・・

ねえ?」







ソロキャンプを 家で満喫してるのか

余計な物を取っ払ったリビングには

高そうなテントを2つも設置し

独立型のハンモックにロッキングチェア

それに

壁や天井 フローリングには 

3台のプロジェクターが 其処彼処から

川や 森林 星空が絶え間なく映されていて

まだ 滞在して 10分も経たないのに

心の疲れが解れていた





「そうそう 1年なんて あっという間だよ ねえ?」





「えっ⁉️・・・翔くんっ‼️ 何んで 居んの⁉️」





いつの間にか 小さい方のテントから

翔くんが顔を出していて 

怠そうに頬杖をついていた





「はああ⁉️

何でって 俺の家だもん 居るに決まってるだろっ」





「や・・・でも・・・ほら・・・ねえ・・・」







大ちゃんと翔くんの事は 暗黙の了解だ

最も 初めは 行き過ぎたファンサービスと疑っていたけど

2人の仲の良さは

ステージやカメラ 人目の無い所の方がより発揮され

数年前に同居し出したのを期に

カミングアウトと 

許可なく接触禁止令が出た

勿論 翔くんからだ



・・・それが

大先輩も呆れる程の仲だったのに 

活動休止して半年を過ぎた頃

俺らが固く守って来た鉄則は壊された

それも 〈俺の〉 と 豪語していた本人に・・







「ふふふ・・・おで 愛人らもん」





「あ・・・・・」





2人の愛を長きに渡って間近で見て来た俺には

未だにあの発表が信じられず

それこそ 大掛かりなドッキリの最中に居る気持ちで

何が真実で何が嘘か 分からなかった





「バカ  何信じてんだよっ

智くんが愛人な訳ねえだろっつうの」





「えっ・・・あ・・・ん・・でも・・・」






「お前なら分かんだろ・・・

そう言う役やったんだったら」






ま・・あ・・分かんなくも・・無い・・

たまたま 好きになったのが 男 だったってだけで

女性同士と違って

お互い達成出来る・・・利点は有る訳で・・・





「チュウ・・おまえ 今 エロい事想像ちてたらろ」





「あっ・・や・・そんな・・・」






「ふっ・・・まあ大人の対応をしてるだけ・・

って事だ・・簡単に言うとね」





「大人の・・・対応・・・なんや・・」





「そ・・・1番大切なものを守る為にね」





「それは・・・大ちゃん?」






「俺は この人の為だったら 何でもするよ

この人とずっと一緒に居る為なら 何でも・・・」





そう言うと

今迄見たことも無い優しい目で 大ちゃんを見つめ

そのぷっくりとした ほっぺたに 唇を付けた





「い・・・・」





「あっ・・ワリイ 刺激強過ぎた?」





「・・・いなあぁ」





「ん?」





「いや・・良いなああ・・・って

こんなに1人の人を愛せる・・愛し続けられるって

凄く羨ましいっていうか 良いなああ・・・って

俺も 早くそういう人見つからへんかなあぁ」






「慌て無くて良いんじゃね

きっと何処かにしょう言う人居るたらしゃあ」





「居るかなあぁ〜」





「居るよ・・・れったい」





「だと 良いんやけど・・・」





「まあ 心の声を解放することだな

男だから  女だから・・

綺麗だから  そうで無いから・・・ってのは

感覚が求めているもので

心は また違うからね」





「心・・・かあ・・

そんなん 思った事無いなあぁ」





「チュウは まら ガキんちょらからね」





「そんなに変わらんやん」





「経験が・・・らよ

もっといっぱいの人と出会って 

苦しい思いも 悲しい思いも ほんれ 悔ちい思いも 

もっといっぱいちなきゃ」





「いっぱい・・・したんだ・・」





「俺は してないけどね」





「えっ?」





「だって 

ひと目見た時から この人だって 決めてたからさ」






「ふんっ  うしょちゅけぇ

あっちへふりゃふりゃ 

こっちへふりゃふりゃちてたらろっ‼️」





「あ・・あれは・・カモフラージュだって言ってんじゃん

それに あっちから 仕掛けて来るし 

番宣❕ そう 番組の宣伝もあったし」





「ふんっ・・・まあ 良いけろね」





「何それ⁉️ 膨れっ面して 納得してないじゃん」





「膨れてねえわ」






「じゃあ何? この ぷくぷくした ほっぺたは⁉️」







「うるしぇぇ〜〜 

おしょと出れねえんらから しょうがねえらろっ❕」





「仙人みたいな格好で似合わねえんだよっ

ったくぅ さっさと 切りなさいよ

短い髪の方が絶対 似合ってるっつうの」





「れったいやらもんね」





いい歳した大人・・いや それも オッサン同士が

髪の長さで喧嘩する様は 圧巻を通り越して

まるで 喜劇だ





「何で 何で? 

俺も大ちゃんは短い方が似合うと思うけどなあぁ」





翔くんの言う通り 仙人やヒッピーには 

そのぷっくりしたほっぺたはねえぇ・・・






「翔きゅんが パニくらなくなるまれ 切らねえかんな」





「パニック・・・って⁉️」





「・・・・・・・ごめん」





大ちゃん以外には いつも 自信満々で

予想以上に強気でいる翔くんが

後輩の俺の前だと言うのに

撫で肩を垂直に垂らし

強気なオーラどころか オーラ自体消し去っていて

そのうっすぅぅ〜い影から溢れた言葉で想像すると



目覚めた時 腕の中の髪の長い大ちゃんに驚く 

・・・らしい

誰か 別の人と・・・って


大人の選択をした以上 望まずとも

それは 0では無いから・・・と・・






「・・・・大変・・だね・・2人も・・」





「ふっ・・・みんな大変なんらよ

れも ま・・しょれを感じれるっつうのは

ちあわせなんらろうね ね 翔きゅん」





「はい・・・仰せの通りです」





「らから チュウも 頑張れや」





「うん 頑張る」





「おう また いちゅれも あしょびに来い」





「あっ 勿論 俺の留守は入室禁止だからな」





「あ・・・はい・・・勿論・・・です」





柔らかく 優しい空間から抜け出しても

長いエレベーターのせいで

地に足がつかない感覚は持続し

地下に停めた車に乗り込むと

吸い慣れた匂いが 俺を 漸く 現実へと覚醒した





「んっ?・・・あれ? 俺 何しに行ってん?」