今月初の記事は、島村楽器オリジナルブランドのCoolZ(クールズィーと読むそうです)のストラトタイプからスタートします!
なぜこのギターを取り上げるかと言うと、単純に私が持ってるこのギターの弦交換をしたからです(笑)いつも通りエリクサーの010-046を貼っていきます!(出荷時は009-042)
※今回は弦交換の記事ではなく、島村楽器のCoolZシリーズに関しての記事となります。
過去に6本のストラトを所有しては手放してという感じで、もうストラトは所有する気が無かったのですが、中古であまりにも安く出ていたので思わず衝動買い(笑)シリアルが07から始まってるので2007年製なのかなぁとか思いながら実際のところよくわからないこの子です(笑)
型番はZST-1Rです。
楽器店のオリジナルブランドって、正直謎が多いですよね。どこで造られているのか、品質はどうなんだ、気になる点は様々あるかと思います!
島村楽器と言えばオリジナルブランドの押しが強く、苦手だと思うプレイヤーの方々が多いようですね。私も10店舗近く回ってみましたが、どこも同じような接客と商品紹介だったので経営方針に基づいてしっかり教育されているのでしょうね。チェーン店としては素晴らしいと思います!ただ、好みが分かれるものだと思いますので苦手だと思われる方が多いというのも納得です。
さて、そんな島村楽器のCoolZなのですが、フジゲンで製造されていて、サークルフレッティングシステムが採用されているという点が有名ですね。造りが良く、品質が良く、ピッチの安定感が良く、日本製であるという事がセールスポイントのようです。2007年の物だとすると、税込み68000円だったと思いますので、お店側はフェンダージャパンとよく比較されていたと思います。
品質や造りが良いとの事なので、弦交換ついでにバラしました(笑)
確かめないと気が済まない私なのです!
まずはネックを外してみました。ネジもしっかりとしていて、長すぎず太いものがついていました!ヒールジョイント加工でハイフレットも弾きやすくしてあるので、フェンダーとは穴の位置などが異なります。ネック側のCFSのFの上にある謎の穴が気になります(笑) ネックはギチギチにはまってるわけではなく、スムーズに外せるだけのゆとりを感じましたが、ガタガタという事もなく私は好印象を受けました。
ネックの太さに関してもスリムネックではないのですが太すぎるということではないので、私みたいにシェイクハンドで弾く人でも全然大丈夫です(手の大きさによっては弾きにくい可能性もあります)。
ザクリも綺麗ですね、導電塗料がしっかりと塗られていてノイズ対策もバッチリのようです。
ピックガード裏も全面にアルミが貼られているので、正直この価格帯でここまでされていることに驚きました。価格を超えたクオリティという言葉を店員さんから聞いた事ありますが、確かにその通りだと思います!
配線に関しても、この価格帯にしては綺麗にされていると思います。ポットやスイッチは国産ミリサイズなので、インチサイズをつけたい場合は加工が必要ですね。ちなみに私が所有している物はボリュームノブだけトルクがきつく、回すとめちゃ重たく感じるので正直使いにくいです(笑)ポットなんで変えればいいだけなんですけどね!
謎のシングルコイル。同価格帯のフジゲンのネオクラシックシリーズについているものとはピックアップが異なるという事を聞いた事あるのですが、聴き比べしてないのでよくわかりません(笑)国産らしいフラットな音質で、オールラウンダータイプだと思います。意外とパワーもあるので、歪ませてもそんなに華奢な音では無いので扱いやすいですね。ただし、マーシャルなど高域が強めのアンプだと音がキンキンする可能性があるので、その場合はトレブルを普段より下げるとマイルドになります。
ジャックプレート内部も綺麗です、ここはさすがに誘電塗料は無いですが、木工はさすがと言わざるをえないですね!フジゲンクオリティ!
ちなみにネジ穴も綺麗に開けられています。細かな配慮が嬉しいところです!
ペグはGOTOH製のようです(製品ページに記載あり)。シリアル隠すために指入ってるけどお気になさらず(笑)
ブリッジとトレモロですね。スプリングは初期から3本です。裏蓋は中古で買ったので、最初からありませんでした(笑)ブリッジはどうやらフェンダージャパンに搭載されていた物と同じようですね。TP-S5D/CRで調べると出てきました。ブロックの圧さもあるので、サスティーンも良さそうです!
ナットも牛骨製、ボディーはアルダー、メイプルネックにローズ指板とオーソドックスなモデルですし、値段に対しての完成度は高いと思います。改造ベースにもおススメしたい1本ですね!
個人的にはフェンダーのテキサススペシャルピックアップが好きなので、いずれサーキット全交換したいと思っています(笑)
ただ、ずっと思っている事ですしネットでもよく書かれている事ですが「ロゴとブランド名がダサい」です(笑)
某掲示板や某質問サイトでもよく書かれています。「友人にバカにされた」などという書き込みもよく見かけますね。ですが、どんなギターでもめちゃくちゃ遠くから見たらロゴなんてよく見えないもんですし、演奏と音とパフォーマンスでかっこいいところを魅せればいいだけですので、もしバカにされるようなことがあるのであれば、その人より上手くなって見返してやりましょう!一番大切な事は、自分で選んだギターを好きになれる、大事になれるかどうかです。
余談ですが、現在島村楽器で売られているZST-10Rという型番の81000円の物があります。公式ページでZST-1Rとスペックを比較したところ、大きく変わっているのはピックアップのようでした。島村楽器最上位ブランドのHistory(ヒストリー)のピックアップがついているようです。ヒストリーのTH-SV/Rと弾き比べをさせてもらったんですが・・・CoolZで十分でした(笑)
もちろんヒストリーは木材もパーツもより良いというのはわかるのですが、その分お値段も高くなります。高い金額を出せる方であればもちろんヒストリーの方がいいと思いますが、学生さんやあまり機材にお金を出すことが出来ない方ですと、CoolZでも十分に楽しめると思います。
15~25万円クラスの新品ストラトタイプですと、Fender USAやVanzant、momose、Crewsなど他にもブランドがありますので好みも分かれます。個人的にはmomoseのヴィンテージシリーズが一番好みです。
CoolZシリーズは他にもレスポールやSG、テレキャスなど色々出ているので弾いてみましたが、どれも10万円以下で買える楽器の中ではクオリティが高いと思いました。特にハムバッカーはミドルが少し足りない気もしますけど、ハイの抜け具合が良いのでコード弾きも綺麗に聞こえます。個人的にはストラトとレスポールスペシャルが特に好きでした!
私が大好きなテレキャスとレスポールですが、CoolZのは好みの感じでは無かったのでノーコメントとします(決して悪い物ではないです、価格以上のクオリティはあると思います)。
一番欲しかったのはすでに生産完了となったZS-1R/SSHというモデルですね。ウィルキンソンの2点支持ブリッジにゴトーのマグナムロックペグ、SSH仕様とモダンな要素を取り入れつつも価格を抑えたモデルで、そのうち買おうと思っていたら無くなっていました(笑)
中古やヤフオクでもあまり見かけないので、数が少ないのかコスパが良くて手放す人がいないのか、ちょっとレアなギターになってしまったのが痛いです。
最後に、初めて演奏動画を投稿してみたのでアップロードします(この記事のために挑戦してみました)。https://youtu.be/m4KQHibdi2o
音源を流しながらそのまま演奏したものを録画しています(ギターはライン録り)ので、ミスとかも目立ちますがご了承ください。一切改造無しのCoolZ ZST-1RをBHERINGER V-AMP2を使って録った動画になります。
長くなりましたが、読んでいただいてありがとうございました!