私はまだ随分と コドモ で
貴方はもう随分前から オトナ で
ねぇ “おにいちゃん”
“いもうと”は どうすれば良いのかな
まだ このままで良い
不安定で儚くて
けれどこれだけ強い
今はまだ このままで
好き という その程度で
不安定で儚くて
けれどこれだけ強い
今はまだ このままで
好き という その程度で
想う事は罪ですか
与える事は罪で 貰う事は罰ですか
傷付く事は罰で 傷付ける事は咎ですか
或いは 逆ですか
望まれる事は咎で 願う事は瑕ですか
信じさせる事は瑕で
信じる事は罪ですか
与える事は罪で 貰う事は罰ですか
傷付く事は罰で 傷付ける事は咎ですか
或いは 逆ですか
望まれる事は咎で 願う事は瑕ですか
信じさせる事は瑕で
信じる事は罪ですか
「ねぇ」
彼の座っている椅子、その正面に自分も椅子を持ってきて、彼女は尋ねる。
その表情はとても穏やかで、微笑んでさえいる。
「どうして『好きだ』って言ってくれないの?」
そもそも話してさえくれないけど、と彼女は頬を少し膨らませる。
彼は俯いたまま、依然沈黙を守っている。
むー、と唇を尖らせて、彼女は恨めしそうに彼を見る。
「私ずっと待ってるのよ?あなたからその言葉を聞けるの」
彼は沈黙。
彼女はそこはかとなくやるせない気持ちになって、ふうと溜息を吐く。
「…私はこんなに好きなのになー…」
切ないなぁ、と呟いて、彼女は椅子から立ち上がる。
明日もまた来ようと思って椅子はそのままに、薄暗い部屋を出て行った。
好き、ただその一言を聞きたいだけなのに。
どうして彼は意地悪をするのかしら。
今日も沈黙を通し切った彼は相も変わらず視線は足元姿勢は座位。
何せ彼は最早屍体でしかないのだから。
それでも彼女はまたここに来るんだろう。
そして答えるはずのない自分に要求するのだ、あの言葉を。
苦々しくも馬鹿らしいあの言葉を。
屍体ながらに彼はうんざりしてきた。
* * *
なーんこれ。
彼の座っている椅子、その正面に自分も椅子を持ってきて、彼女は尋ねる。
その表情はとても穏やかで、微笑んでさえいる。
「どうして『好きだ』って言ってくれないの?」
そもそも話してさえくれないけど、と彼女は頬を少し膨らませる。
彼は俯いたまま、依然沈黙を守っている。
むー、と唇を尖らせて、彼女は恨めしそうに彼を見る。
「私ずっと待ってるのよ?あなたからその言葉を聞けるの」
彼は沈黙。
彼女はそこはかとなくやるせない気持ちになって、ふうと溜息を吐く。
「…私はこんなに好きなのになー…」
切ないなぁ、と呟いて、彼女は椅子から立ち上がる。
明日もまた来ようと思って椅子はそのままに、薄暗い部屋を出て行った。
好き、ただその一言を聞きたいだけなのに。
どうして彼は意地悪をするのかしら。
今日も沈黙を通し切った彼は相も変わらず視線は足元姿勢は座位。
何せ彼は最早屍体でしかないのだから。
それでも彼女はまたここに来るんだろう。
そして答えるはずのない自分に要求するのだ、あの言葉を。
苦々しくも馬鹿らしいあの言葉を。
屍体ながらに彼はうんざりしてきた。
* * *
なーんこれ。
思い浮かぶのは 廃棄物の山
“要らないモノ”が沢山詰み上がっている
その山の前に佇む一人の男性
彼は今まで あまりにも多くのモノを捨ててきたようで
山の中には まだあまりにもキレイなモノさえ埋もれており
しかし彼は見向きもしない
そう 彼は
廃棄物の山に背を向けて佇んでいる
山の中には
今必要なモノも これから必要となるモノも
大切なモノも
彼を支えるモノも
埋もれている
彼は些か捨て過ぎた
けれど 拾おうとはしないのだ
彼は
父は
“要らないモノ”が沢山詰み上がっている
その山の前に佇む一人の男性
彼は今まで あまりにも多くのモノを捨ててきたようで
山の中には まだあまりにもキレイなモノさえ埋もれており
しかし彼は見向きもしない
そう 彼は
廃棄物の山に背を向けて佇んでいる
山の中には
今必要なモノも これから必要となるモノも
大切なモノも
彼を支えるモノも
埋もれている
彼は些か捨て過ぎた
けれど 拾おうとはしないのだ
彼は
父は
