今までとこれからと by院長

こんにちは、院長の松林です。

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年の診療は一昨日から始まっています。初っ端から全身麻酔の手術が続いて、正月気分はすっかりどこかへ飛んで行ってしまいました。

このブログは2015年から始めたのですが、松の内に順番が回ってきたことは今回が初めてなので、昨年の振り返りと今年の抱負を書いてみようと思います。

昨年は仕事面では例年通り積極的に学会やセミナーに参加して新しい知見を得たり、同業の先生との勉強会などの交流から最新情報を得たりしました。一昨年よりもリアル開催のものが増えてきたように思います。

新しく導入した治療ですが、HIFU機器のウルトラセルQプラスをウルトラセルZiに替えました。（関西以西で初導入！）これによってより短時間でより効果的な治療を行うことができました。

手軽にリフトアップするということで人気のスレッドリフトも、よりリフト力がアップしたメモリーロックという糸を導入しました。そのスレッド糸などを用いた若返りメニューをニーズに合わせて数種類用意しました。

当院で症例数の多い豊胸術は、術後９年以上経過した方のBIA-ALCL(乳房インプラント関連未分化大細胞型リンパ腫)の遠隔期検診を積極的に行っています。これは第４４回日本美容外科学会（JSAPS）のシンポジウムで講演したときの内容にも即しています。

プライベートでは春に趣味のバイオリンの本体を買い替えたこと、夏に弓を買い替えたことがあります。練習に身が入るようになり、両方揃っての初めての発表会が今春にあるので今から楽しみです。

秋には四男坊きんたろう（ミニチュアダックスフンド）を迎えました。17歳の先住犬の三男坊ももたろうとうまくやってくれるか心配でしたが、最近になってようやくいたずら（いじめ？）をしなくなりました。

次に今年の抱負ですが、仕事面では昨年と大きな変更はないです。

『最小限の施術で最大限の効果を出す』というのが以前からのポリシーです。無駄なものは勧めませんし、当院ではオプション料金なるものは存在しません。若年者に不必要に何百万円もの施術を勧めたり、テレビCMでも誇大広告が目に余ります。そういうものに対してはこれからも注意喚起をして警鐘を鳴らしていきたいと考えています。

最近は目なら目だけ、鼻なら鼻だけというように各パーツで専門的に売り出しているところが増えています。患者さんもパーツごとにクリニックや医師を選択して手術を受けるという感じです。

それはそれで良いのですが、全体のバランスを見ないで各パーツのみ変化して結果的にはバランスが崩れて不自然になっているということが多々あります。

私は医師として32年目、美容形成外科医としても25年目になります。今までプチ整形から骨切りの輪郭形成まで数多くの経験がありますので、これからも変わらずジェネラリストとして、しかも全てにおいて高いレベルで勝負したいと思っています。

今月から形成外科専門医を取得希望の若手医師が当院に３ヵ月間研修に来られています。今までも手術見学は随時受け入れていましたが、後進の指導ということにももっと力を入れていきたいと思います。（その若手医師ですが、前職の院長時代にその父親を指導していましたので、親子２代の指導に携わるとは感慨深いものがあります）

若手ドクターが道を迷わないための道標を示すことも私なりの社会貢献と考えていますので、見学や研修は喜んで受け入れます