ビデオ観ながらとりとめなく書いてます。
昨夜、リングサイドで、これまでの内藤の試合では(2002年からほぼ全試合生で観てます)、一番と言っていいほど安心して観ていられた。
1Rで、内藤の勝利を確信しました。
でも、これまでとは逆に、ビデオを見返す度に、なんか不穏になってきます。ゆうべの試合なのに、もう三度目なんですが(-_-;)
山口真吾は、なぜあんなにも、内藤のクリーンヒットに耐えられたんだろう。
あの耐え様からして、崩れる時は最後(しかも、かなり危険な状態)だと思ってたけれど、ダウン後も、手数だけは内藤と互角に出ていた。
先に打たせてカウンター、から、かなり早い段階で(4ラウンド、ひょっとしたら2ラウンドから)、自分から踏み込んで相打ちのタイミングでのカウンター狙い、に変えたように見えた。
渡嘉敷会長が変えたのか、山口が変えたのか。
そこは傍目ではわからないけど渡嘉敷会長は、坂田戦の反省を生かし、戦術の指示が簡潔、明確だったようにおもいます。身も蓋もなく言えば、山口のボクシングが単調で、引き出しが少ないから、そうするしかなかったのだろうけど。
観戦時、インターバルの間は、ずっと青コーナーを見ていたのだけど、中盤以降渡嘉敷会長は毎ラウンド、右クロスのカウンターだけを、繰り返し大きなジェスチャーで、指示していた。「こう入る、こう来るから、頭をこう動かしながらカウンター」、というのが、僕からもわかるくらいに。
それが、毎ラウンド必ず当たるか、危険なタイミングでかする。だからずっと、不安でもあった。
渡嘉敷会長、本当に、山口のパンチ、山口のタイミング、山口のボクシングを信じ切っているんだなあ、と。
息子のことを言われて甦ったとかいうテレビの実況、分かりやすいけど浅いよなー。息子なら内藤にもいるっての。一生やってろよTBS。
そして(当然抜目ない内藤陣営のことだから、山口の状態も、山口コーナーも見ているだろうに)、山口に呼応した内藤の漢気。畑山×坂本を思い出した。
内藤は本当に、時代のヒーローに、なったんだなあ。
山口はひょっとしたら、ゆうべの出来と戦略なら坂田には勝てたかもしれない。
僕は熱烈な内藤ファンで、やはり内藤は俺の、そして時代のヒーローだとゆうべもまた確信したけれど、確信、を超えて魂を揺り動かされたのは、山口真吾によってでした。
勝者には何もやるな。
勝ったという事実だけで他の何にも替えられないから。
他のすべての名誉は敗者にやればいい。
一番いいのは、勝つことだ。
次にいいのは、戦って敗れることだ。
敗者になるにも、資格が要るんだ。
でもそんな風に思える敗者は、そうはいない。
山口真吾、カッコよかった...です。
